...一刻の後に押掛ける事太都夫には日置の館に此始末を注進することを託すること躊躇は許さぬ用意にかゝれと叫んだ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...第二に地方の公共団体や地方の行政機関と結託すると否とに依って決せらるる状態となった...
大隈重信 「選挙人に与う」
...しかれども諸友の懇切なる奨励はついに大胆にも余をしてこの冊子の運命をばわが現今日本の社会に委託するの策を決せしめたり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...上林の秋雁(しゅうがん)に依頼せざるも郵便は至るところ吾人が通信を託するに堪えたり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...われは唯西洋の文芸美術にあらざるもなほ時としてわが情懐(じょうかい)を託するに足るものあるべきを思ひ...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...化學作用はこれらの電子が他の商店の電子と結託する作用で起るが...
長岡半太郎 「物理學革新の一つの尖端」
...豈かゝる輩に密事を委託するの愚を學ふべき筈あらんや...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...第二にはジネストの奥さんの手紙が表面には法律上と処世上との顧問を自分に託するようであって...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...これを内国人に委託するよりは優っているとの論に附加して...
穂積陳重 「法窓夜話」
...それに公けのことを執行する権利を委託する...
三好十郎 「アメリカ人に問う」
...三の有力者に託するに藩の大事を以てし...
森鴎外 「渋江抽斎」
...そうでなくてこれをなんのために自分に託する必要があろうか...
山本周五郎 「落ち梅記」
...素行の不潔な男子に一国の政治を託することは危険であると思う...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...彼が後事を託するに足るとしていたのは...
吉川英治 「三国志」
...ねがわくは陛下臣に託するに...
吉川英治 「三国志」
...娘の行く末を託するに足らぬ男と思うていたまでじゃ」「その誤解も...
吉川英治 「親鸞」
...で彼はこの地を競争者バルボアに委託するを欲せず...
和辻哲郎 「鎖国」
...その霊感を託するものをあらゆる人体の美のうちの最も超人間的な最も清浄な美に求めることは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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