...けれども私は暗示に私を託するに当って私自身を恥じねばならぬ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...そこでと」父は開墾を委託する時に矢部と取り交わした契約書を...
有島武郎 「親子」
...(間)何にだって全生命を託することが出来るもんか...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...男子の一生を託するに足る程に文學といふものの價値なり勢力なりが認められてゐない爲ではなからうか...
石川啄木 「硝子窓」
...上林の秋雁(しゅうがん)に依頼せざるも郵便は至るところ吾人が通信を託するに堪えたり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...理論的説明を仮託するものとして...
戸坂潤 「辞典」
...その運命を自分に託するもののごとく...
夏目漱石 「永日小品」
...このような人間に重大な任務を委託するのは...
久生十蘭 「海難記」
...諸君もし他日余にこの事業を委託することあらば...
穂積陳重 「法窓夜話」
...これを内国人に委託するよりは優っているとの論に附加して...
穂積陳重 「法窓夜話」
...これらの諸氏に立ち直ってほしいと思う私の心からの願望を託する言葉として...
三好十郎 「恐怖の季節」
...弟にこれが監視を託するが如き口吻があつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...三の有力者に託するに藩の大事を以てし...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ねがわくは陛下臣に託するに...
吉川英治 「三国志」
...それを託するものはいない...
吉川英治 「新書太閤記」
...いささか国事の難を託するに足る人かとおもった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...七分の運と三分の医術に身を委託する...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
...ダルメイダの選んだ十六カ村をキリシタン村としてダルメイダに託することなどであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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