...しかしそれは必しも「話」の奇抜であるかどうかに生命を託してゐるのではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...鳥の心も樹上の巣に生涯を託してみなければ...
太宰治 「右大臣実朝」
...結託していたんです...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...祝詞によると、初め播磨国志相郡岩鍋の地に天降り、更に「吾は西方を主る神なれば西方に赴かば良き宮居あらむ」といつて比田村に来られたところ、「宰部氏といふ者、狩山に来り之を見て、如何なる神ぞと問ひ奉りしに、神託して曰く、吾は金屋子神なり、此所に宮居し蹈鞴(たたら)を立て鉄吹術を始むべし、と宣玉ひ」、是より砂鉄採取法、木炭製法より鉄吹術を伝受すといふ...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...彼の手中に身を託してきそうだった...
豊島与志雄 「反抗」
...ほとんど自分を育ててくれた親切な母である街路にふたりを託して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...相談をして来ようと思うことがあります」宇津木兵馬は金包をお松に託しておいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...大きなソファに沈み込んで何かひどく屈託している...
久生十蘭 「魔都」
...人生に生命を託して人生と共に浮沈上下(ふちんじょうか)せんでも...
二葉亭四迷 「平凡」
...使いに託してよこした夜着や衣服類に洗練された趣味のよさが見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...りっぱな人格を尊敬することに託して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...家を変えてみる療法に託してしかるべき所へ私はお移ししようと思う」などと言い置き...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...強い風と流れに身を託して...
山本周五郎 「青べか物語」
...それに託して近況をお知らせする...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――つまり洛中洛外の諸商人に、公金を依託して、その金利を年々収めることにしたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...兄の吏(り)大江広元(おおえのひろもと)に託して...
吉川英治 「源頼朝」
...甥の天鬼様へ託して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...日本人のイルマンに託して行ったこともあった...
和辻哲郎 「鎖国」
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