...「速やかに下女を親戚に託してその家より遠ざけ...
井上円了 「おばけの正体」
...かの女をどこかへ――金錢上の責任は持つとして――託して置くやうにする必要もあつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...言を余の好める圍碁に託して...
大町桂月 「月の隅田川」
...菩薩の修業に託して説いてくれた古(いにし)えの聖者の心持が...
高神覚昇 「般若心経講義」
...花一輪に託して、自己のいつわらぬ感激と祈りとを述べるがよい...
太宰治 「鴎」
...御用商人と結託して不義の財をむさぼったりするのは実に用捨がならんじゃないか...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...後事を井川滋氏に託して三田を去った...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...希臘(ギリシャ)の昔ゼノが足の疾(と)きアキリスと歩みの鈍(のろ)い亀との間に成立する競争に辞(ことば)を託して...
夏目漱石 「思い出す事など」
...疎(まば)らな髯(ひげ)を風塵(ふうじん)に託して...
夏目漱石 「虞美人草」
...それぞれ結託していたのである...
蜷川新 「天皇」
...金さえあれば家事を他人に託して独り学を勉む可しと言うも...
福沢諭吉 「新女大学」
...荷物を預り所へ託してから...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...女御(にょご)のつれづれに託して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...酔態に託してこう仰せられるのは戯れらしくはあったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私へ託してお置きにならないだろうか」とも仰せられた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...病身であることに託して尼になろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ホラティウスの句に託して述べられている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さきの張繍(ちょうしゅう)と結託して...
吉川英治 「三国志」
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