...しかしそれは必しも「話」の奇抜であるかどうかに生命を託してゐるのではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...殊に自由主義国フランスの怠慢はマジノ線の北端をベルギー国境に託して自ら安心し...
石原莞爾 「戦争史大観」
...悪人輩(あくにんはら)と結託しているかが分る...
海野十三 「深夜の市長」
...からだの重みを託して...
夏目漱石 「三四郎」
...自然の風物に託して主観の情調や気分を詠じているので...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...心神が屈託して仕様がない...
久生十蘭 「湖畔」
...大きなソファに沈み込んで何かひどく屈託している...
久生十蘭 「魔都」
...この始末を託しても必ず間違いなからん...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...二人は結託している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...かねて養子としてゐた私の父に祖母を託して...
正宗白鳥 「奇怪な客」
...京都守護職であった会津侯と結託して...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...年少でおありになるということに託して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...畑成文(はたせいぶん)に託してこの巻(まき)を沽(う)ろうとした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...強い風と流れに身を託して...
山本周五郎 「青べか物語」
...使者に託して送った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一切を長政に託して肥後へ遣(や)った...
吉川英治 「剣の四君子」
...調べてみると馬飼の士卒が結託して馬を盗みだし...
吉川英治 「三国志」
...それは後日の政治的手段に託して...
吉川英治 「私本太平記」
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