...わしは誰にわしの手紙を託(ことづ)けると云ふ事も出来ないからである...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...屈託そうな面色(おももち)で...
泉鏡花 「婦系図」
...背は低いが――私だってこの通り背は低い方ですからね――何の屈託もなさそうな...
豊島与志雄 「肉体」
...依託金の包みを切って阿波の大尽なるものを驚かした時のように――放蕩児(ほうとうじ)にとっては...
中里介山 「大菩薩峠」
...いろんなことで屈託してゐたため出そびれてしまつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...キエは屈託もなかつた...
牧野信一 「滝のある村」
...カキツバタの図ムラサキ『万葉集』に「託馬野(つくまぬ)に生ふる紫草衣(むらさききぬ)に染め...
牧野富太郎 「植物知識」
...ほかに託される人のないのが心細かったのですか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...至って重要なる任務を託していた...
柳田国男 「山の人生」
...材木の運搬を山男に委託することが多かった...
柳田国男 「山の人生」
...支那でも資本家は共産党と結託して排外運動を起しているんだから...
横光利一 「上海」
...機山大居士(だいこじ)が託し向けられた旨...
吉川英治 「上杉謙信」
...漢室の後事を託せんと宣(のたま)わる...
吉川英治 「三国志」
...御身に託せば安心じゃ...
吉川英治 「三国志」
...身の生涯をお託(まかせ)して...
吉川英治 「私本太平記」
...すでにその信孝と事前に結託(けったく)していることは...
吉川英治 「新書太閤記」
...関東上方のいずれに子孫を託すかと今...
吉川英治 「宮本武蔵」
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