...当局へすぐさま見分願をだすように託しておいて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...強敵糠蚊(ぬかが)とたたかひながら三畝の畑にいのちを託す...
高村光太郎 「智恵子抄」
...むしろ田山に後を託して置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...海面を睨めていることに屈託した彼は...
中里介山 「大菩薩峠」
...橇(そり)の上に力なき身を託したようなものである...
夏目漱石 「虞美人草」
...煙草は仮託(かこつけ)で...
夏目漱石 「坑夫」
...心神が屈託して仕様がない...
久生十蘭 「湖畔」
...グレイが託したものだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...神託をも弓をもキタラをも忘れてしまったこいがたきである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...若い母親への多くの贈り物等が乳母に託されたのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...兄はそこで女達から近所の使ひまで託(たの)まれ...
室生犀星 「めたん子傳」
...我等何れの處にか此身を寄託すべき...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...晋吾はなにか屈託ありげに黙しているし...
山本周五郎 「菊屋敷」
...関羽をえらんで大事な家族を託したものと思われます」と...
吉川英治 「三国志」
...かかる弱冠の者の一言に託すのは無謀であるという意見も...
吉川英治 「三国志」
...それは後日の政治的手段に託して...
吉川英治 「私本太平記」
...稲葉入道一鉄に託して...
吉川英治 「新書太閤記」
...王はこの申出でを委員会に附託したが...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索