......
有島武郎 「星座」
...(間)何にだって全生命を託することが出来るもんか...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...」兄さんはそう言って屈託なく笑って帰りましたけれど...
太宰治 「誰も知らぬ」
...しかれども諸友の懇切なる奨励はついに大胆にも余をしてこの冊子の運命をばわが現今日本の社会に委託するの策を決せしめたり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...けれども自分が田口から依託(いたく)されたのは女と関係のない黒い中折帽(なかおれぼう)を被(かぶ)った男の行動だけなので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...疲れては乗り、屈託しては歩き、十二里の長丁場を楽々と征服して、藤沢へあと五六町というところまで来たのは、第一日の申刻(ななつ)(四時)過ぎ――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...フィールデンへのご託は飲んだくれのたわごとだと簡単に忘れ去られよう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...みんなウソではないのだろうか? すくなくとも裝飾に過ぎないのではないのか? 託兒所なども結局は本心からのものでは無いのではあるまいか?とにかく稻子は...
三好十郎 「肌の匂い」
...お心のお惹(ひ)かれになる方に一生をお託しあそばすのがいいと私は思います」と宮の御美貌(びぼう)を愛する心から片寄った進言をする...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮廷から離れて屈託した気持ちになっておられますのをお気の毒だと見ております...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...里恵にして期の如く醇を旗山の家に託したとすると...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...文部省の嘱託をしていたころであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...政府嘱託の軍事探偵になって...
夢野久作 「女坑主」
...先帝より孤(みなしご)を託すの遺命をうけ...
吉川英治 「三国志」
...何の屈託もなさそうに見えた...
吉川英治 「私本太平記」
...敵将から託されたこの幼児(おさなご)を見せた...
吉川英治 「新書太閤記」
...一笠一杖に身を託して自然に融け入って行くしめやかな自然との抱擁や...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...オヘダは植民地の管理をピサロに託し...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索