...その道徳上の罪悪を他より訐(あば)かずとも...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...訐いてもってこれを快しとするものにあらず...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...人の陰私(いんし)を訐(あば)くことを好む者でございます...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...動(やや)もすれば訐(けつ)以て直となし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...故らに訐いて以て直とするには非ずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...故らに訐いて以て直とするには非ずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それから『※』と云ふ、『訐』と云ふ字、それから『送』の字を使つて居る...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...訐の字だけありませぬ...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...所で此の訐の字を筆法の術語として使つて居る人が其の外にあるかと云ふと...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...大指で助けて末は停めて訐すとある...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...又※を書く時に大指、頭指(母指、人差指)の二つを掛けて、力のかぎり、引つ張つて勢を十分にして、留めて、而して後訐す...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...その外れるやうな勢ひでパツと撥ねるのだと云ふことを説明する所に『訐』の字を使つて居る...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...さうして見ると今日の所では『訐』の字一字で證明するのでありますが...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...正義を名として人の私行のみを訐(あば)く日本の新聞紙の態度は社會道徳の墮落した結果からではなくて...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...また秘密が訐(あば)かれた場合の事とは予(あらかじ)め考える暇がない...
永井荷風 「ひかげの花」
...女房とならば亭主の私行を訐(あば)くべし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...真面目に人生から教訓を受けたいのです」「私の過去を訐(あば)いてもですか」訐くという言葉が...
夏目漱石 「こころ」
...己が何か秘密を訐(あば)かうとするだらうだの...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
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