...父ははたして内訌(ないこう)している不平に油をそそぎかけられたように思ったらしい...
有島武郎 「親子」
...内訌が起つたとか起りさうだとか云ふ事を...
石川啄木 「菊池君」
...然るに十年目に聯合軍中に内訌が起つた...
土井晩翠 「「イーリアス」例言」
...内訌してしまった満たされざる欲望の毒素の中に...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それか自らには一そう内訌する...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...そこには分裂もなければ内訌もないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...宦官的内訌(かんがんてきないこう)とこれに伴う暴政...
吉川英治 「三国志」
...いわば感情の内訌(ないこう)に過ぎないもので...
吉川英治 「私本太平記」
...内訌(ないこう)は敵をよろこばすだけのものだが...
吉川英治 「私本太平記」
...南朝方のよろこぶ足利家の内訌(ないこう)は...
吉川英治 「私本太平記」
...内訌(ないこう)は一時的な紛糾(ふんきゅう)にすぎない...
吉川英治 「私本太平記」
...幕府のうちの内訌(ないこう)も後(あと)を絶(た)つふうでない...
吉川英治 「私本太平記」
...何よりは足利自体の内訌(ないこう)です...
吉川英治 「私本太平記」
...黒崎団右衛門の手の者に油断するなッ」平常の内訌(ないこう)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...内訌(ないこう)の疾患は遂に膿(うみ)を出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...内紛(ないふん)と内訌(ないこう)の素因(そいん)を植えて来たのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...それに基く内訌になやんでいるが...
和辻哲郎 「鎖国」
...すでに山口の町は内訌の兵乱によって焼かれた...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索