...父ははたして内訌(ないこう)している不平に油をそそぎかけられたように思ったらしい...
有島武郎 「親子」
...衝動はいたずらに内訌(ないこう)するばかりだった...
有島武郎 「星座」
...所謂第一内訌(ないこう)是なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...憂の沈潜し内訌しているような陰影に蔽われていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...政友会内閣は予算問題をめぐって閣内に内訌を生じ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...安東氏一族の内訌に端を発した津軽蝦夷の騒擾などその一例である...
太宰治 「津軽」
...内訌していることではないようだ...
直木三十五 「南国太平記」
...よく世間に傳へられる陋劣な教授連の内訌(ないこう)を想像した...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...内訌は五年に亘つた...
森鴎外 「古い手帳から」
...許都の内より内訌(ないこう)の兆(きざ)しがあらわれよう...
吉川英治 「三国志」
...宦官的内訌(かんがんてきないこう)とこれに伴う暴政...
吉川英治 「三国志」
...足利方の内訌(ないこう)がそれで...
吉川英治 「私本太平記」
...内訌(ないこう)は敵をよろこばすだけのものだが...
吉川英治 「私本太平記」
...斎藤一門の内訌(ないこう)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...黒崎団右衛門の手の者に油断するなッ」平常の内訌(ないこう)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...人間の闘争本能の吐け口が内訌(ないこう)する...
吉川英治 「新書太閤記」
...スペイン人の側に起った内訌と...
和辻哲郎 「鎖国」
...内訌は、キュバ総督ベラスケスが己れに叛いたコルテスを制圧しようとしたことによって起った...
和辻哲郎 「鎖国」
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