...内訌(ないこう)嘗て(をさま)る時なく...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...父ははたして内訌(ないこう)している不平に油をそそぎかけられたように思ったらしい...
有島武郎 「親子」
...内訌(ないこう)が起つたとか起りさうだとか云ふ事を...
石川啄木 「菊池君」
...内訌が起つたとか起りさうだとか云ふ事を...
石川啄木 「菊池君」
...憲政党内の内訌は...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...神経痛とかいうのでもなく何んでも啖(たん)が内訌(ないこう)してかく全身が痛むのであるとかで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...元来ファッシズムは様々な形態と条件との下に高度に発達した諸ブルジョア国に於ける独占・金融・大産業・資本主義の行き詰りと内訌と腐敗との必然的な一つの著しい所産であって...
戸坂潤 「辞典」
...内訌してしまった満たされざる欲望の毒素の中に...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...島津の内訌(ないこう)は...
直木三十五 「南国太平記」
...内訌のようなことが...
直木三十五 「南国太平記」
...それか自らには一そう内訌する...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...宦官的内訌(かんがんてきないこう)とこれに伴う暴政...
吉川英治 「三国志」
...内訌(ないこう)は敵をよろこばすだけのものだが...
吉川英治 「私本太平記」
...幕府の内訌も、因(もと)をただせば、細川、畠山、斯波(しば)、今川、佐々木といったような功臣が、みな自力で割拠(かっきょ)しうる力を持ってきたからである...
吉川英治 「私本太平記」
...斎藤一門の内訌(ないこう)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...内訌(ないこう)の疾患は遂に膿(うみ)を出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...内訌は、キュバ総督ベラスケスが己れに叛いたコルテスを制圧しようとしたことによって起った...
和辻哲郎 「鎖国」
...それに基く内訌になやんでいるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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