...訊ねる方に無理があった...
大阪圭吉 「坑鬼」
...道程を訊ねると、その教へ方によつてその人の智能性情がよく解る、それはメンタルテストといつてもよいほどに...
種田山頭火 「行乞記」
...「その荷馬車はどこまで行く? 何がしの村まで行かぬか」と訊ねると...
近松秋江 「狂乱」
...誰だ? と訊ねる代りに...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...「どうしたのです」と訊ねると...
原民喜 「廃墟から」
...別なことを訊ねるが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...源さんの息子の五十歳の源太兵衛に訊ねると...
牧野信一 「その村を憶ひて」
...お酔ひになつたの?」ヘレンが私の肩に凭りかゝつて訊ねるのであつた...
牧野信一 「痴酔記」
...この頃はお湯はどうしてゐます?」と訊ねると...
正宗白鳥 「水不足」
...ドイツ語で訊ねる...
横光利一 「欧洲紀行」
...」と城戸氏は訊ねる...
横光利一 「欧洲紀行」
...あんなことを」彼女はわけもなく赧(あか)くなった――こういう思いも寄らないことを訊ねるお方なので油断もすきもならない...
吉川英治 「黒田如水」
...隣家で訊ねると、重蔵は武芸者として再起の望みのない体を悲嘆の余りと、弟新九郎の噂に対する申訳に、剃髪(ていはつ)して如意輪寺の沙門(しゃもん)となってしまったということであった...
吉川英治 「剣難女難」
...どう処分してきたか」と訊ねると...
吉川英治 「三国志」
...「そこで双方に訊ねるが...
吉川英治 「私本太平記」
...「やれ、やれ」と、けしかける者もあるし、「――だが、婆さんの息子はどうしたんだ」と、訊ねる者もある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そこに寝そべっている寝ずの番の男を揺り起して訊ねると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そこで、権之助から今度は、「――して、貴方様は」と、訊ねると、「申しおくれました」と詫びて、「わたくしは京の本阿弥(ほんあみ)の辻に住む光悦という者...
吉川英治 「宮本武蔵」
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