...彼はいつも言訳ばかりする...
...試験に落ちたら言訳ばかりしていないで、もっと勉強すればいいのに...
...彼女はいつも自分の怠慢を言訳している...
...言訳を言わずに、自分の責任を取るべきだ...
...さまざまに言訳(いいわけ)めきたる事を思ふなり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...つい面白い原稿だねのない言訳(いいわけ)に一寸議論の端(はし)が飛び出して来たという次第なのですよ...
海野十三 「壊れたバリコン」
...ピストルで射撃したことも勿論ございません」「そんなことは言訳にならないねえ...
海野十三 「地獄の使者」
...彼女は思ひとどまつて次のやうに言訳をした程である...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...そうしたらお遊さんは父のことばをだまってきいておりましてぽたりと一としずくの涙をおとしましたけれどもすぐ晴れやかな顔をあげてそれもそうだとおもいますからあんさんのいう通りにしましょうといいましたきりべつに悪びれた様子もなければわざとらしい言訳(いいわけ)などもいたしませなんだ...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...いつもこいさんに勧めてるねんけど」幸子のそう云ったのが言訳らしくひびいたのか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...言訳とも付かずに云って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...御上手な――」「口先だけは――言訳に慣れているからの」「ほほほ...
直木三十五 「南国太平記」
...針金の切端をはんだ付けして使用したりする趣味に対してはある程度の言訳は立つのである...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...が言訳はこのくらいでたくさんでしょうからそろそろ先へ進みましょう...
夏目漱石 「中味と形式」
...此年(ことし)の末にはどうかするからという当人の言訳を信用して...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...御膳(おぜん)などが出て混雑(ごたごた)しているんです」落ちついて聞きさえすれば満更(まんざら)無理もない言訳なのだが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...自分と父の言訳にもなった...
夏目漱石 「明暗」
...演説をする前に言訳(いいわけ)がましい事をいうのは甚(はなは)だ卑怯なようでありますけれども...
夏目漱石 「模倣と独立」
...「私は実にあなたに御気の毒で」と切なそうに言訳を半分して...
夏目漱石 「門」
...善良すぎる顔に愛想笑いをうかべてクドクドと言訳をしてから...
久生十蘭 「雪間」
...我々はもう〔我々の錯覚についての〕言訳はよそう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...言訳(いひわけ)計(ばか)りに古道具屋を探して廉物(やすもの)を買つて来たのが此の箪笥であつた...
與謝野寛 「執達吏」
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