...實に羨しいと云ふより外の言葉もない事を感ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...しかしその佳いところを記すには姿もなく言葉もないので...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...今何ひとつ語る言葉もないと云ったようすであった...
鷹野つぎ 「窓」
...もうなんと申す言葉もないのでございます...
橘外男 「蒲団」
...何とお詑(わ)びを申上げてよいやら言葉もない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ほんとうに感謝の言葉もない...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...言葉もない次第で...
久生十蘭 「西林図」
...つづく言葉もないふうであった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...美観壮観譬(たと)うるに言葉もない...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...よろけそうなので、ローリイはその手をつかみ、なにかなぐさめの言葉をかけようとしたが、言葉もないので、ジョウの顔をやさしくなでてやりました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...このかなしみは慰める言葉もない...
村山俊太郎 「国分一太郎君の仕事」
...ぶらりとした言葉もないありさまの時もある...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...……役人という言葉もなければ統治者という言葉もない」と言う項がほとんどそのままシェイクスピアの『あらし』に引かれているのは有名なことだが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...役人という言葉もなければ統治者という言葉もない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...継ぐべき言葉もないようであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...それ聞きに参ったのじゃ」「…………」「言葉もないのは変心致されたな!」と声のあとから熱い息が弾(はず)んだ...
吉川英治 「剣難女難」
...しばらくはいいかえすべき言葉もない...
吉川英治 「親鸞」
...尼の力ではもはやお縋(すが)りの言葉もないが」と...
吉川英治 「源頼朝」
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