...しかしその佳いところを記すには姿もなく言葉もないので...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...暫くは言葉もない...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ただ悲惨というほかに形容すべき言葉もない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...今何ひとつ語る言葉もないと云ったようすであった...
鷹野つぎ 「窓」
...もうなんと申す言葉もないのでございます...
橘外男 「蒲団」
...何とお詑(わ)びを申上げてよいやら言葉もない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...慰める言葉もないままに黙ってそれを聞きすごしたものであった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...言葉もない次第で...
久生十蘭 「西林図」
...つづく言葉もないふうであった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...美観壮観譬(たと)うるに言葉もない...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...このかなしみは慰める言葉もない...
村山俊太郎 「国分一太郎君の仕事」
...それに答へる言葉もない...
室生犀星 「帆の世界」
...ぶらりとした言葉もないありさまの時もある...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...それ聞きに参ったのじゃ」「…………」「言葉もないのは変心致されたな!」と声のあとから熱い息が弾(はず)んだ...
吉川英治 「剣難女難」
...しばらくはいいかえすべき言葉もない...
吉川英治 「親鸞」
...しばらく言葉もないのである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...しばらくは言葉もない……...
吉川英治 「源頼朝」
...「…………」お通には答える言葉もない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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