...只言外に否定してゐる...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...既に長い交際が續けられて來たので意は自ら言外に通ずる...
石川三四郎 「浪」
...そうして言外に寂しい情調が...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...言外ににおわせた...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...別な二十枚であることを言外に匂わせながら...
太宰治 「二十世紀旗手」
...そんなやうな意味のことを言外に含めて...
牧野信一 「毒気」
...けだしこれらは「ものたらぬ」とも「照るばかり」ともいはでその意を言外に含むのみならず...
正岡子規 「俳諧大要」
...言外に意味のあるような歌であると宮は御覧になり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...言外に意もあるらしい今の母の話し振りでは...
横光利一 「旅愁」
...生きてはおれぬ」ふたりはもう言外に...
吉川英治 「大岡越前」
...言外に自信をほのめかしてから...
吉川英治 「三国志」
...すでに言外にあふれている...
吉川英治 「三国志」
...何か言外に云いふくめた...
吉川英治 「新書太閤記」
...私的には友人である村重の暴挙(ぼうきょ)を言外に惜しんでいう真情が――そう罵倒(ばとう)する中に...
吉川英治 「新書太閤記」
...それに勝家の寵(ちょう)というようなものも言外に作用する...
吉川英治 「新書太閤記」
...「明日(あした)」とだけいって、意味は言外に、小腰をかがめると、「ウム」弦之丞もうなずいただけで、そこから左右に袂(たもと)を分ちかけたが、女は女同士のお綱とお吉、両方からすり寄って何かしきりと、別離を惜しんでいる様子...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...言外に賞めたたえた...
吉川英治 「源頼朝」
...武蔵が言外に含めたように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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