...言の葉は波起り波伏す詩句となりぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...今わが述ぶる言の葉の君の傍(かたへ)に近づかば心に思ひ給ふこと應(いら)へ給ひね...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...今わが述ぶる言の葉の君の傍(かたへ)に近づかば心に思ひ給ふこと応(いら)へ給ひね...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...更に心を籠めて寄する言の葉も亦仇(あだ)し矢の返す響もなし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...良(よ)しあればとて此上短き言の葉に...
高山樗牛 「瀧口入道」
...月鉾の稚子のくちびる玉蟲の色こきほどの言の葉もがな○「あんたは地體上方の人ぢやないんですね」扇雀の樂屋でBが箱登羅に聞いた...
竹久夢二 「砂がき」
...もうそろ/\いぢめておやりよ」残酷きはまる言の葉を...
田澤稲舟 「五大堂」
...心の秘密を包みしまゝにかよわき乙女の唯それとしもなく打ちあけし心と心に通ふ優しき無声のこの言の葉よ...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...花に罪ありとは下(くだ)れる世の言の葉に過ぎず...
夏目漱石 「薤露行」
...松とし聞かば帰りこんと連ね給ひし言の葉は如何に』といふ...
野口米次郎 「能楽論」
...彼(かれ)の言の葉を以てせば「御膳上等」なる宇治にお茶漬(ちゃづけ)サク/\とかつこみし事ならむか...
正岡容 「滝野川貧寒」
...その他「暦売ふるき言の葉まをしけり」とか「大木にして南に片紅葉」とか語法句法の為に作者の異常なる緊張を示してゐる句が沢山ある...
松本たかし 「松本たかし句集」
...常珍らなるかかる夜は燿郷の十二宮眼くるめく月の宮瑠璃の階 八尋どの玉のわたどの踏みならし打ち連れ舞わん桂乙女うまし眉高く やさめの輝き長袖花をあざむけば天馳つかい喜び誦し山祇もみずとりだまもともに奏でん玉の緒琴 箏の笛妙なりや秋の夜心ゆく今の一とき久遠劫なる月の栄え讚えんに言の葉も得ずいずのみお我辺かこむ...
宮本百合子 「秋の夜」
...思いきやなが智利行はいかにぞと玉のみこえのかかるべしとは身にあまる大御心の畏さをかくとえいわず下りけるかもあなかしことうとしと思うばかりにてむくいまつらん言の葉ぞなき最初の歌の中にある「智利行」とは...
武者金吉 「地震なまず」
...ただその言の葉の珍しさを興じたのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...彼(か)の馬十が末期に叫びし言の葉を眼の前に思ひ知りて...
夢野久作 「白くれない」
......
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...丹女からの手紙の端(はし)に書き送った歌――ふでのあとみるに泪(なみだ)の時雨(しぐれ)来ていいかえすべき言の葉もなしは...
吉川英治 「日本名婦伝」
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