...今わが述ぶる言の葉の君の傍(かたへ)に近づかば心に思ひ給ふこと應(いら)へ給ひね...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...まだき滴る言の葉の美(うま)しにほひは...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...良(よ)しあればとて此上短き言の葉に...
高山樗牛 「瀧口入道」
...月鉾の稚子のくちびる玉蟲の色こきほどの言の葉もがな○「あんたは地體上方の人ぢやないんですね」扇雀の樂屋でBが箱登羅に聞いた...
竹久夢二 「砂がき」
...もうそろ/\いぢめておやりよ」残酷きはまる言の葉を...
田澤稲舟 「五大堂」
...まどはしの言の葉持てり...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...花に罪ありとは下(くだ)れる世の言の葉に過ぎず...
夏目漱石 「薤露行」
...死なんとする人の言の葉を一々に書き付ける...
夏目漱石 「薤露行」
...五雪子が繰かへす言の葉は昨日も今日も一昨日(をととひ)も...
樋口一葉 「うつせみ」
...(五)雪子が繰かへす言の葉は昨日も今日も昨一日(をとゝひ)も...
樋口一葉 「うつせみ」
...外に求むることなく我れに足りたる人の言の葉ぞかし...
樋口一葉 「花ごもり」
...さても立派の言の葉ながら聞けよ與之助...
樋口一葉 「花ごもり」
...彼(かれ)の言の葉を以てせば「御膳上等」なる宇治にお茶漬(ちゃづけ)サク/\とかつこみし事ならむか...
正岡容 「滝野川貧寒」
...その他「暦売ふるき言の葉まをしけり」とか「大木にして南に片紅葉」とか語法句法の為に作者の異常なる緊張を示してゐる句が沢山ある...
松本たかし 「松本たかし句集」
...思いきやなが智利行はいかにぞと玉のみこえのかかるべしとは身にあまる大御心の畏さをかくとえいわず下りけるかもあなかしことうとしと思うばかりにてむくいまつらん言の葉ぞなき最初の歌の中にある「智利行」とは...
武者金吉 「地震なまず」
...ただその言の葉の珍しさを興じたのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...彼(か)の馬十が末期に叫びし言の葉を眼の前に思ひ知りて...
夢野久作 「白くれない」
...丹女からの手紙の端(はし)に書き送った歌――ふでのあとみるに泪(なみだ)の時雨(しぐれ)来ていいかえすべき言の葉もなしは...
吉川英治 「日本名婦伝」
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