...「それじゃ貴様頼むぞ」と言い残して...
有島武郎 「星座」
...そうして少しも言い残して居りません...
太宰治 「風の便り」
...月もそろそろ上るはずじゃ」主膳はこう言い残して...
中里介山 「大菩薩峠」
...のんびりしていて……」言い残してゆくのが普通である...
中村地平 「宮崎の町」
...生憎(あいにく)風邪(かぜ)をひいて休んでおりますもので」と言い残して夫人は下りて行った...
中谷宇吉郎 「I駅の一夜」
...一と目見て行って下さい」変な事を言い残して...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...世間に知れちゃ悪い」平次は言い残して八丁堀へ駆けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...運が良かったのだ」それだけのことを言い残して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...のっぺら棒な車だったような気がするんだ」「おかしいわねえ」勇美子はこんな事を言い残して...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...よろしくお願いしますわ」と言い残して出て行ってしまった...
北條民雄 「いのちの初夜」
...そんなに用心する必要はないと言い残して帰った...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...素直に自然に順っているに限る」といった意味のことを言い残しているということを聞きましたが...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...ともかくそう申し上げます」と言い残して出て来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「どうぞ無理にお勧めにならぬように」と言い残して起って出た...
森鴎外 「安井夫人」
...例の所へ人数をよこすように親方が言い残して行きましたと...
吉川英治 「江戸三国志」
...捨て科白(ぜりふ)を言い残して一目散に逃げ出した...
吉川英治 「剣難女難」
...よう見とどけておいてくれい」言い残して...
吉川英治 「私本太平記」
...部下にこう言い残して...
吉川英治 「新・水滸伝」
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