...言い残して行きやがったな)酔いにしびれた頭で...
梅崎春生 「狂い凧」
...和田の叔父さまは、私に二千円お手渡しになって、もし万一、入院などしなければならぬようになったら、東京へ電報を打つように、と言い残して、ひとまずその日に帰京なされた...
太宰治 「斜陽」
...」と言い残して川岸の...
太宰治 「令嬢アユ」
...と言い残して出て行った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...角尾学長は「大学の復興を」と言い残して息絶えた...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...のんびりしていて……」言い残してゆくのが普通である...
中村地平 「宮崎の町」
...満更(まんざら)知らねえ顔でもない兄哥に恥を掻かせるでもないと思ってね」「えッ」嫌な事を言い残して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうぞご覧ください」と言い残して事務員は立ち去った...
平林初之輔 「五階の窓」
...今夜は帰らぬと言い残して家を出た柴田が...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...一二年山へ来て辛抱なさるんですなあ」と病人達に言い残して忙しそうに帰ってゆく院長を...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...彼の部屋と彼女の部屋との間の仕切りをノックするようにと言い残して行く...
堀辰雄 「旅の絵」
...言うべきことは言い残して帰って行く源氏は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「どうぞ無理にお勧めにならぬように」と言い残して起って出た...
森鴎外 「安井夫人」
...例の所へ人数をよこすように親方が言い残して行きましたと...
吉川英治 「江戸三国志」
...よう見とどけておいてくれい」言い残して...
吉川英治 「私本太平記」
...もし都合が変ったらおれの方から戻って来る」言い残して...
吉川英治 「私本太平記」
...部下にこう言い残して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...うかがった」「じつはまだ言い残していたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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