...現にある時は武者小路氏の戯曲さえ言い合いの種になった...
芥川龍之介 「春」
...そうすれば家宅侵入罪でひっくくられるぞ!」「そんな滅法なことがあるもんか」三十分間もそんな言い合いをしたでしょうか...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...愚僧は、愚僧は、とまじめに言うので、兄のお友だちも、みんな真似して、愚僧は、愚僧は、と言い合い、一時は大流行いたしました...
太宰治 「兄たち」
...僕たちは悲しい冗談を言い合いながら...
太宰治 「正義と微笑」
...お客とむだ事を言い合い...
太宰治 「人間失格」
...またアレクサンドルと言い合いをなさるし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...彼女の家に逗留していた時分の二人のしばしば物の言い合いをしていた様子を...
近松秋江 「霜凍る宵」
...この間の言い合い以来...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...すぐにひどい言葉を言い合いおどし合った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女相手にぐずぐず言い合いはしなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...昨夜の言い合いというのは多分それだ」「…………」「半次郎は妹の意見を聴かずに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...最初はネチ/\といや味の言い合いから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「僕が持っていて上げよう」「いいわ……いつもひとりでするんですから」「意地わる!」「意地わるでしょう」私は彼女とそんな風に子供らしく言い合いながら...
堀辰雄 「美しい村」
...言い合いというようなことばを犬に使うのは少し無理(むり)だと言うかもしれないが...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...室の隅で二人の言い合いを見ていた...
三好十郎 「肌の匂い」
...御運よく理想的な良人(おっと)をお持ちになることができてよかったと言い合い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女房たちも川の水勢の荒いことなどを言い合い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...だから世間は色々な問題に関して言い合いをするが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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