...あなたと仲間になるなんて! とこう言い切るとあなたのほうじゃ...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...自分にも謎だと言い切るのだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...相手の言い切るのを待ち兼ねたように叫んだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...「なんと言っても、ないものはないのだ」竜之助は、ツンと言い切る...
中里介山 「大菩薩峠」
...アバウトハア――口早にそれを言い切ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...之もまだハッキリ言い切る勇気はない...
中島敦 「章魚木の下で」
...未だその可能性を言い切るまでには到っていない...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...しかしこの「はずがない」と立派に言い切るには...
中谷宇吉郎 「流言蜚語」
...取り立ててこれが作者の趣味だと言い切る訳には行かない...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...――この殺しには誰も罪はない」平次はそう言い切ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お神楽の清吉は切口上で言い切ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お新はあまり気にもしない様子であった」依右衛門は確(しか)と言い切るのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「ねばならぬ」と言い切ることは確かに男らしいことである...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...認めたものを端的に言い切ることができにくくなっている...
三好十郎 「恐怖の季節」
...それが無かったと言い切ることは私には出来ない...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...はっきり言い切る用意もないわけなんだが……...
森本薫 「華々しき一族」
...全然没交渉とまでは言い切るに及ばぬ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...樗牛(ちょぎゅう)のごとくこの像の円満特殊な相好が天平時代の特性を現わしていると言い切るのは考えものであるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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