...「あれこそ言々肺腑から迸(ほとばし)ったというのでしょう...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...言々哀切をきわめたので...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...言々ようやく辛辣となり激色を帯びてきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これを受理せぬという法はない」言々真率なひびきがこもっていたばかりでなく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...言々肺腑より出でたり...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...それほど私はあのお便りの言々句々が好きなのである...
太宰治 「散華」
...全丁抹憧れの人言々血を吐く手紙というのはこれを指すのであろう...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...家でもお園さんとよう泊まりやはった」彼女の語ることは向うではその心でなくても言々句々縦横無尽に私の肺腑を刺した...
近松秋江 「霜凍る宵」
...平太郎を殺したのは家の中にゐる女――それも平太郎に油斷させ拔いた女の仕業に間違ひもない」平次の論告は一言々々...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一言々々力をこめて言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一言々々に夢中になっているうち...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...読みあげる言々句々は状景となって動いていた...
本庄陸男 「石狩川」
...言々句々微に入り細をうがつた写実的描写に富んで円転滑達...
牧野信一 「風流旅行」
...畢竟女史の熱誠から出づる言々句々に対する感銘である...
光田健輔 「小島の春」
...言々信念をもっていうその荘重な声にも魅せられて満堂異議を云い立てる者もなく...
吉川英治 「三国志」
...忘れんとしても忘るることができない――と言々句々...
吉川英治 「三国志」
...遺書は長文で、言々句々が、中務の真心をこめた、苦諫(くかん)の文字であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...言々、血涙の声だった...
吉川英治 「親鸞」
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