...「あれこそ言々肺腑から迸(ほとばし)ったというのでしょう...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...穏かな口調ながら言々辛辣だった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...言々哀切をきわめたので...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これを受理せぬという法はない」言々真率なひびきがこもっていたばかりでなく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...言々肺腑より出でたり...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...妻の一言々々は毒を含んでいて...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...そしてその泣き方は入念のものであって、霊柩が家を出る時から泣き始めて、死者の生前の家庭生活の内面を巧みに泣き語り、特に若い漁師が結婚後間もなく遭難した場合や、また愛児を残して永眠した場合などには、泣女の言々句々、悲痛を極めて遺族は言うまでもなく、葬列の人々をして断腸の思いあらしむると云うことである...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...平太郎を殺したのは家の中にゐる女――それも平太郎に油斷させ拔いた女の仕業に間違ひもない」平次の論告は一言々々...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一言々々力をこめて言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その一言々々は葬(とむらひ)の鐘の音のやうに響いた――「みんなのこの髷(まげ)は剪(き)つてしまはぬといかん...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一言々々を明瞭に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...言々句々微に入り細をうがつた写実的描写に富んで円転滑達...
牧野信一 「風流旅行」
...畢竟女史の熱誠から出づる言々句々に対する感銘である...
光田健輔 「小島の春」
...来の了戒を抜いてみるか――」言々句々...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼の吐きだす熱い言々を聞き入っていた...
吉川英治 「三国志」
...忘れんとしても忘るることができない――と言々句々...
吉川英治 「三国志」
...言々、血涙の声だった...
吉川英治 「親鸞」
...世にいう「腰越状(こしごえじょう)」――あの言々句々...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索