...何物をも解せない...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...僕には解せない奇妙な夫婦だ...
海野十三 「宇宙尖兵」
...まだこのときは一向(いっこう)に解せない謎だった...
海野十三 「月世界探険記」
...それはまだ本当の趣味を解せないからですって...
豊島与志雄 「反抗」
...解せないのみならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...いよいよ解せないことに思いつつ...
中里介山 「大菩薩峠」
...四郎はどうも解せないことだと思いながらも...
中里介山 「法然行伝」
...房枝の情夫が女形であると言うのは寔(まこと)に解せない話であります...
西尾正 「陳情書」
...常識では解せないやうな愉しい莫迦げた人生があつた...
林芙美子 「旅人」
...空二はやはり解せない気持であつた...
原民喜 「雲雀病院」
...日本語をあまりよく解せないらしく...
堀辰雄 「七つの手紙」
...何か私の解せない言葉でもつて卑猥な事をでも言つたのかも知れない...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...イヨという形容詞は何を意味しているのか今私には解せないのを遺憾とし...
牧野富太郎 「植物記」
...主として文藝を解する解せないを標準としてである――に接する機關に公表する場合のものをいふのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...勘当そのものが解せないようにもある...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...悟性の上から解せないことはない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...やすやすと二日にわたって負けているのは解せない...
吉川英治 「三国志」
...どうも解せない事と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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