...こゝに覿面(てきめん)に起(おこ)る難問(なんもん)がある...
伊東忠太 「誤まれる姓名の逆列」
...」この言葉は覿面(てきめん)だった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...人間(ひと)が困つた時には覿面(てきめん)に効力(ききめ)がある事なんです...
薄田泣菫 「茶話」
...効果は覿面(てきめん)だつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...建築上効果覿面なのは...
戸坂潤 「社会時評」
...覿面に一座はさっと色めき渡った...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...覿面(てきめん)の仕置を蒙(こうむ)って...
中里介山 「大菩薩峠」
...然し報いは覿面で俄然三十六番に落ちてしまつた...
長塚節 「開業醫」
...けれどもそれは同時に彼女を失意にする覿面(てきめん)の事実で破壊されべき性質のものであった...
夏目漱石 「明暗」
...覿面(てきめん)に叩きつけられたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...覿面(てきめん)に叩き付けられたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身から出た錆といってもあまりに覿面で...
久生十蘭 「海難記」
...この実情は間もなくみなに知れたが、身から出た錆といっても、あまりに覿面で、兵隊たちは絶望して、しばらくはものをいうものもなかった...
久生十蘭 「ノア」
...覿切(てっきり)この物の訛伝だ(一五八八年版ラムシオ『航海旅行記全集(ナヴィガショニ・エ・ヴィアッジ)』一巻三〇〇葉)...
南方熊楠 「十二支考」
...わが如き大悪人を見逃がしたる報いは覿面(てきめん)...
夢野久作 「白くれない」
...汝等男女こそ覿面(てきめん)の因果応報...
夢野久作 「白くれない」
...親の罰より覿面(てきめん)にアタル……この通り……ポコーン……』とか何とか仰言って...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...その効果の覿面(てきめん)なのに...
吉川英治 「三国志」
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