...覿面(てきめん)に現れた...
芥川龍之介 「酒虫」
...はじめて震災(しんさい)の恐(おそ)るべきことが覿面(てきめん)に感(かん)ぜられる...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...無電の効果が覿面(てきめん)に現れた...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...「信者を置いてきぼりにした罰(ばち)は覿面(てきめん)さ……」小山内氏はその後会ふ人毎にこの話をして鼻をぴよこぴよこさせてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...飲み過ぎの罰は覿面(テキメン)...
種田山頭火 「旅日記」
...最初は半信半疑でゐた者までが余り覿面に中るので...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...四十一不勉強の報いは覿面にきていよいよ試験となつたときにはほとんどなんにも知らなかつた...
中勘助 「銀の匙」
...けれどもそれは同時に彼女を失意にする覿面(てきめん)の事実で破壊されべき性質のものであった...
夏目漱石 「明暗」
...この実情は間もなくみなに知れたが、身から出た錆といっても、あまりに覿面で、兵隊たちは絶望して、しばらくはものをいうものもなかった...
久生十蘭 「ノア」
...煽動した因果覿面(てきめん)...
南方熊楠 「十二支考」
...覿面(てきめん)に神を見るように...
森鴎外 「百物語」
...わが如き大悪人を見逃がしたる報いは覿面(てきめん)...
夢野久作 「白くれない」
...ところが天罰覿面(てきめん)とはこの事であったろうか...
夢野久作 「木魂」
...鼻を以て云わしむる」という事を覿面(てきめん)に証拠立てるものであるという事が...
夢野久作 「鼻の表現」
...その効果の覿面(てきめん)なのに...
吉川英治 「三国志」
...天罰覿面(てんばつてきめん)である...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...ギリシアにおいても神々の罰が覿面(てきめん)に下ったのである...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...効果は覿面であった...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??