...因果(いんが)覿面(てきめん)...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...無電の効果が覿面(てきめん)に現れた...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...「信者を置いてきぼりにした罰(ばち)は覿面(てきめん)さ……」小山内氏はその後会ふ人毎にこの話をして鼻をぴよこぴよこさせてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...お店は素人故に何もわからないなどと思うと天罰覿面(てきめん)...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...覿面(てきめん)なもので...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...不レ容レ覿二爾面一...
高木敏雄 「比較神話学」
...天罰覿面(てきめん)だわ...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...一遍明りを減らしてみたら覿面(てきめん)に諒解するであろう...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...こゝの息子さんと土用鰻釣に出かける約束をしたので、釣竿を盗伐すべく山林を歩いてゐると、仏罰覿面、踏抜をした、こん/\と血が流れる、真赤な血だ、美しい血だ、傷敗けをしない私は悠々として手頃の竹を一本切つた、いかにも釣れさうな竿だ、しかし私は盗みを好かない、随つて盗みの罰を受け易い、どうも盗みの興味が解らない...
種田山頭火 「行乞記」
...けれどもそれは同時に彼女を失意にする覿面(てきめん)の事実で破壊されべき性質のものであった...
夏目漱石 「明暗」
...彼女はもっと複雑な過去を覿面(てきめん)に感じてはいないだろうか...
夏目漱石 「明暗」
...この実情は間もなくみなに知れたが、身から出た錆といっても、あまりに覿面で、兵隊たちは絶望して、しばらくはものをいうものもなかった...
久生十蘭 「ノア」
...素覿(すてき)無類の美女だったらしい...
南方熊楠 「十二支考」
...遂には覿面に其女と己とを相対せしめることになるまいものでも無いのである...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...因果覿面(てきめん)バイ』『オイオイ...
夢野久作 「近世快人伝」
...その効果の覿面(てきめん)なのに...
吉川英治 「三国志」
...おのれの科(とが)は覿面(てきめん)にすぐおのれへ帰ってくる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ギリシアにおいても神々の罰が覿面(てきめん)に下ったのである...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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