...ふつくらした感覺をもう一度取返して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...民族的特質の認識は單にこの内面的自覺を試錬し訂正し確むるために用ゐらる可き一つの參考以上のものであり得ないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...金解禁後(きんかいきんご)の國民(こくみん)の覺悟(かくご)併(しかし)ながら金解禁(きんかいきん)が出來(でき)ると...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...煙突(えんとつ)の崩壞(ほうかい)などを覺悟(かくご)し...
今村明恒 「地震の話」
...何とも名状し難い戰慄を覺える...
海野十三 「恐怖について」
...弱い人がせつぱ詰まると前後不覺に行動する...
高濱虚子 「俳諧師」
...目覺めたと云ふ證徴(しるし)を持つた樣な新らしい仕事は一とつとして出來上つてはゐなかつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...なほまた意欲の能力、感覺の能力、理解の能力、等々は、精神の部分と言はれることができない、なぜなら、意欲し、感覺し、理解するのは一にして同じ精神であるから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...じつはあれにすこぶる興味を覺えましてね...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...「御前(おまへ)あの屏風(びやうぶ)を覺(おぼ)えてゐるかい」とやがて兄(あに)が聞(き)いた...
夏目漱石 「門」
...重吉も覺束(おぼつか)ない顏をして眺めて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...然らばその幻覺はいづこより來るか...
波多野精一 「時と永遠」
...むしろ自覺を惑はす鬼火の如きものではないであらうか...
波多野精一 「時と永遠」
...其の名も一向覺えない...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...我々の感覺の多樣のうちに擴げられ...
三木清 「論理と直觀」
...自分も少々覺がある...
森鴎外 「栗山大膳」
...初めて登高の快味を覺える人もあるであらうし...
吉江喬松 「山岳美觀」
...壯觀だつたのを覺えてゐる...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??