...弱者は唯その弱さを自覺する處に人生の第一歩がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...民族的自覺とは過去に實現せられたる民族的特質に適合することではなくて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...冴(さ)やかに 吾れは 覺ゆ 寒き師走(しはす)の 夜中なり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...意識は慥かなやうであつたけれども高い熱であつた爲め入院前後の事を覺えてゐないのか...
高濱虚子 「續俳諧師」
...といふのはこれは形而上學に關する事がらの確實性を知覺するために必要であると私は判斷するから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...自ら此れ等の微細な差別のニュアンスに對する日本人の感覺を鋭敏にしたであらうと想像される...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...伯は天才の詩人に見るが如き鋭敏特絶なる直覺力を有し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自分(じぶん)が始(はじ)めから小六(ころく)に嫌(きら)はれてゐると云(い)ふ自覺(じかく)があつた...
夏目漱石 「門」
...見覺えがないらしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前は知つて居るか」「覺えちや居ませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...覺悟をきめて腹でも切るがよからうと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...島へ送られる覺悟で」「呆(あき)れた野郎だ」「あつしも少し呆れてゐるんで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幕末時代のそんな愚痴をきかしてもらつたことを覺えてゐる...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...十月の冷たい外氣に十六時間曝されて得た無感覺と冷たさを暖めてゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...麦酒(ビール)ウイスキーの味を覺えて...
三島霜川 「平民の娘」
...私は此樣な山火事の恐しさを今でも覺えてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...そしていかに自分の血液の尊いものであるかを充分に自覺した時において...
吉川英治 「折々の記」
...うす暗い中の一瞬の貌診ですぐ直覺され...
吉川英治 「折々の記」
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