...待春軒に小憩、観月庵にて句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...月を待つ人皆ゆるく歩きをり九月十五日 観月句会...
高浜虚子 「六百句」
...十五夜の前日の新聞に石山寺では明晩観月の客の興を添えるため林間に拡声器を取り附け...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...例年ならば、観月の宴、菊の節句、紅葉狩(もみじが)りと、次々に催しがあるのだけれども、今年はそんな次第で殿の御気色(みけしき)がすぐれないものだから、表でも奥でも派手な遊びは差控えることにして、ほんの型ばかりの行事を済ませた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...観月の場所としては随一だらう...
種田山頭火 「行乞記」
...観月句会を催ほすのである...
種田山頭火 「其中日記」
...観月会、――其中有楽...
種田山頭火 「其中日記」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...ふと観月橋の袂(たもと)のところで出会(でっくわ)した...
徳田秋声 「あらくれ」
...名ばかし美しい観月橋をば...
永井荷風 「曇天」
...その内厭きても来るし眠くもなつて観月台から引き上げたであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...月が西山にはいつてしまへば観月台上は蔭となり...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...皆の集った観月会ぞ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...先達て池の大納言どもが船で観月に出かけたとのこと...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...鳳嶺は千秋亭観月の詩を扇に題して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そう聞くや否、張飛は、「さては先ほど、白々しい礼を執って、観月の宴に、お招きしたいとかいって帰った使者がそれだろう...
吉川英治 「三国志」
...赤壁の役の前、観月の船上でも、うたた自己の老齢をかぞえていたが、老来まったく青春時代の逆境に嘯(うそぶ)いた姿はなく、ともすれば、耳に甘い近側のことばにうごく傾向がある...
吉川英治 「三国志」
...観月の楼台(うてな)の夢は...
吉川英治 「新・水滸伝」
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