...かき濁し/\して澄める水九月二十六日 「玉藻十句集(第三十二回)」月も亦(また)とゞむるすべも無かりけり大空を見廻して月孤なりけり九月二十六日 観月句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...新聞をほどけば月の芒(すすき)かな十月五日 観月句会...
高浜虚子 「六百句」
...子規墓参それより月の俳句会わが墓参済むを静かに待てる人九月二十六日 観月会...
高浜虚子 「六百句」
...見渡して月の友垣(ともがき)ならぬなし九月三十日 観月句会...
高浜虚子 「六百句」
...むなしくこゝに松島の観月楼上...
田澤稲舟 「五大堂」
...例年ならば、観月の宴、菊の節句、紅葉狩(もみじが)りと、次々に催しがあるのだけれども、今年はそんな次第で殿の御気色(みけしき)がすぐれないものだから、表でも奥でも派手な遊びは差控えることにして、ほんの型ばかりの行事を済ませた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...私の真実だ!観月感慨無量...
種田山頭火 「一草庵日記」
...観月の場所としては随一だらう...
種田山頭火 「行乞記」
...観月会、――其中有楽...
種田山頭火 「其中日記」
...名ばかし美しい観月橋をば...
永井荷風 「曇天」
...その内厭きても来るし眠くもなつて観月台から引き上げたであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ご観月の夜に須磨辺りから件の女が船の後をつけ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...鳳嶺は千秋亭観月の詩を扇に題して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そう聞くや否、張飛は、「さては先ほど、白々しい礼を執って、観月の宴に、お招きしたいとかいって帰った使者がそれだろう...
吉川英治 「三国志」
...赤壁の役の前、観月の船上でも、うたた自己の老齢をかぞえていたが、老来まったく青春時代の逆境に嘯(うそぶ)いた姿はなく、ともすれば、耳に甘い近側のことばにうごく傾向がある...
吉川英治 「三国志」
...観月の楼台(うてな)の夢は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...室町風の古雅な観月亭と廟(びょう)があって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...観月亭の小道から...
吉川英治 「宮本武蔵」
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