...その輪郭線の微妙な移りかはりに不可言の調和と自然な波瀾とを見てとつて観る者は我知らず彫刻のまはりを一周する...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...試みに広重北斎あたりの肉筆の彩色画を見れば如何にその版画に於ける色彩との相違の甚だしいかを観る事が出来よう...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...折から展開される演習を観る(何十年ぶりかで)...
種田山頭火 「其中日記」
...折から博物館で開催中の乃木展を観る...
種田山頭火 「其中日記」
...一 おのれが観る処にして誤らずんば今日の青年作家は雑誌に名を出(いだ)さんがために制作するもの活字になる見込なければ制作の興会(きょうかい)は湧かぬと覚し...
永井荷風 「小説作法」
...望めば夜の部まで観ることも出来たんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ほんとうに観る者の心を恍惚の空へ案内さすに充分だ...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...「芝居」の類は、観ることなく、余は中学校を終へた...
牧野信一 「余話(秘められた箱)」
...球戯(ベースボール)を観る者は球を観るべし...
正岡子規 「ベースボール」
...披(ひら)いて観るに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒は江戸市中の祭礼を観ることを喜んだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...呼ばれたのは梅を観るためではない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...公所の附近に真白な梨花が楡の木立に交つて多く咲いてゐるのは初めて観る美くしさであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...相を観る余地がありましょう」「しからば...
吉川英治 「三国志」
...建武社会そのものの非情と観るのが正しいかもしれなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...こことしては御本尊といってよい“遊女妙(たえ)の君”の画像を観る...
吉川英治 「随筆 新平家」
...人間の生命を基底としての社会を観るなら...
吉川英治 「随筆 新平家」
...人の表よりも肚を観ること...
吉川英治 「源頼朝」
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