...彼は幽微を聴くの聡と未前を観るの明とに於ては入道相国に譲り...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...それほど冷静に人間を観るなどという教育はされていません...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...汝の観給う所は人の観るが如くなるや」というは...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...その輪郭線の微妙な移りかはりに不可言の調和と自然な波瀾とを見てとつて観る者は我知らず彫刻のまはりを一周する...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...陶然として歩を運び悠然として山を観るのである...
種田山頭火 「行乞記」
...・初誕生のよいうんこしたとあたゝめてゐる・松に腰かけて松を観る・松風のよい家ではじかれた此宿はおちついてよろしい...
種田山頭火 「行乞記」
...大がい相わかり候〔獄中の情景観るが如し〕まま...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...其形迹歴然として観る可し是れ豈憲政党に中心なく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...社会的に虐げられてる人間と同一だと観る...
豊島与志雄 「樹を愛する心」
...生活様式の激変に於て観る...
中原中也 「山羊の言」
...往来の花観る人をのみ眺(なが)めて遂に真(まこと)の花を観ずにしまうかと...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ほんとうに観る者の心を恍惚の空へ案内さすに充分だ...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...平生茅堂が画におけるを観るに観察の粗なる嗜好(しこう)の単純なる到底(とうてい)一般素人の域を脱する能はざるが如し...
正岡子規 「墨汁一滴」
...不折君と共に往きて観る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...観るという心でいることに耐えられそうにもない...
横光利一 「夜の靴」
...夜(よ)に入(い)つて船の上から観る香港(ホンコン)の灯火は...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...秀吉を観る眼には...
吉川英治 「新書太閤記」
...――こう観る者は...
吉川英治 「源頼朝」
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