...これも希覯書(きこうしよ)とは称されない...
芥川龍之介 「本の事」
...遂に稀覯書(きこうしよ)の中(うち)に這入(はひ)つて了(しま)つた...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...大学を外にしては日本では他の図書館或は蒐集家の文庫に此稀覯書を発見し得る乎怎う乎...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...此の如き稀覯書を外国から仰いで積んで置く事は出来無いが...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...我々が外国古文学又は特殊の書籍又は稀覯書等に就て知らんとするに方って普通の目録や書籍歴史では決して得られない知識を探り得られる是等の含蓄多き貴重なる書目の滅亡は真に悲むべきであった...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...途方もない稀覯(きこう)書が紛れ込んでいる事がある...
辰野隆 「愛書癖」
...絶対的稀覯書の方は...
辰野隆 「愛書癖」
...「おしめ本」と相俟(ま)って稀覯書中の重鎮である...
辰野隆 「愛書癖」
...ところが、同じく書物でも珍本、稀覯書、豪華版と来ると、こいつは多きを惧れ、少なければ少ないほど所有者は鼻を高くする...
辰野隆 「書狼書豚」
...稀覯といふ程ではないが...
辰野隆 「書狼書豚」
...天下稀覯(きこう)の大名物です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...稀覯とも称すべきこのような美しい風景だった...
久生十蘭 「魔都」
...そこで二人が偶然にも同じたいへん貴重な稀覯書(きこうしょ)を捜していたことから...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...また今日の試みに当っては美濃口時次郎教授及び東京商大図書館の御配慮によって希覯図書を接見するの便宜を与えられた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...補腎健春の妙薬としてしきりに黄白を希覯の曖昧(あいまい)品に投じたのである...
南方熊楠 「十二支考」
...よほど稀覯(きこう)の物と見え...
南方熊楠 「十二支考」
...こんどはもっと稀覯の書からおひろいあそばせ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...しかしこういう稀覯本(きこうぼん)になると...
吉川英治 「随筆 新平家」
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