...女に対する男の覬覦(きゆ)...
有島武郎 「或る女」
...私たちには覬覦を許さぬ何か尊い火花のやうなものが発して...
太宰治 「右大臣実朝」
...それをわずかに覬覦(きゆ)しては仰天しているという事も聞いているが...
太宰治 「惜別」
...〔註〕氏はまず日本政府は近ごろ露国が対馬を覬覦(きゆ)するとの風説あるを聞きて憂慮するところある由なるが...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...皇統連綿として古来かつて社稷(しゃしょく)を覬覦(きゆ)したる者なき国においては...
穂積陳重 「法窓夜話」
...この術士常にマケドニア王フィリポスの后オリムピアスを覬覦(きゆ)したがその間(ひま)を得ず...
南方熊楠 「十二支考」
...王位の覬覦を怖れて血縁者を除いたという如きも他の一例である...
和辻哲郎 「鎖国」
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