...親藩の随一なる水戸烈公と結び...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...徳川親藩の重臣なるにも係(かかわ)らず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...幕府の親藩にして朝廷に最も縁故ある水戸を馴撫(じゅんぶ)せり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...徳川時代の御親藩たる威勢が老人の頭には残っていたと見えて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そこでふところが寂しくなると、人に足もとを見られるようになる」そろそろ、道庵の返事が脱線しかけたのを、僧形の同職はさあらぬ体(てい)にもてなして、「何しろ大公儀にしても、われわれにしても、暮し向きは財政が元でございますからなあ、そこで天保の改革の時に水野越前守殿が……何といっても、あのくらいの豪傑でございますから、早くもこの木曾の森林に眼をつけてしまいました」「なるほど」「尤も、それとても越前守殿が眼をつけたというわけではごわせんが、しかるべく建議をしたものがあるんでございましてな」「何といってね」「尾州領のあの木曾山を三年間、幕府へお借上げになりますならば、当時幕府の財政も充分に整理ができる見込みだと、こうそれ、越前守殿に吹込んだものがあるんでございますな」「よけいなことを吹込みやがったね」「尾州家にとってはよけいなことですが、幕府の財政整理のためには、無類の妙案なんでございましょう、越前守殿ほどの鋭敏な政治家が、それをなるほどと思召(おぼしめ)さないわけにはゆきません」「なるほどと思ったってお前、親藩とはいえ、他領ではないか、どうなるものか」「しかし、時勢が時勢でございますからなあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...落日の徳川の親藩としてのこの名城の重味やいかに...
中里介山 「大菩薩峠」
...徳川親藩第一の尾州家――それが...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしても、染替えのならぬ旗色のものは別、そうでない限り、親藩といえども、態度の覚束ないこと、それぞれの志士浪士、皆それぞれの後ろだてをたよって大言壮語する...
中里介山 「大菩薩峠」
...大藩であれ、親藩であれ、斬ろうとするものを斬ることに於て、なんらの忌憚(きたん)を持っていなかったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...徳川時代になつて有力なる親藩を爰に置いて...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...夫(そ)れから徳川親藩の越前家と云うような大名か又はその家来が道中をして居る処に打付(ぶっつ)かろうものならソリャ堪(たま)らない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「水戸と高松とは義公以来もっとも血の濃い親藩であった...
山本周五郎 「新潮記」
...徳川親藩の一だから...
山本周五郎 「風流太平記」
...次に親藩の甲府家を設け...
山本周五郎 「風流太平記」
...姻戚関係のある親藩であったから...
吉川英治 「剣難女難」
...親藩の戸田家から...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...親藩(しんぱん)の...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...親藩(しんぱん)の家老とはいえ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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