...親木のわきに在る芽はどうしても弱い...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...よくよく自分の活力に自信のあるのが親木をたよらずに遠くまで行く...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...親木の立っている場所から八尺とは離れていない...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...又の名十六日桜は親木が朽ちて若木がはかなくもたつた一輪の花をつけてゐた...
種田山頭火 「松山日記」
...三本の親木は、そのどれもみな健たちが五人手をつないでやっと抱えられるほどの大木であった...
壺井栄 「大根の葉」
...「年々や桜を肥(こや)す花の塵」美しい花が落ちて親木(おやき)の肥料になるのみならず...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「年々や桜を肥(こや)す花の塵」美しい花が落ちて親木(おやき)の肥料になるのみならず...
徳冨蘆花 「草とり」
...果実が腐っても親木は腐りはしない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その男は此の椰子の親木(今からずっと前に枯れて了(しま)ったが...
中島敦 「南島譚」
...親木は中途から折れているが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...寄生する親木の類ひが特別な種類ではなかつたかしら...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...寄生する親木の類ひが...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
...その一本の親木から接(つ)ぎ穂を採って用意せる砧木に接がせてみた...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...おりに触れてこれを回想するたびに右のカンザクラの親木と児の木とについて心もとなく思っているので...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...親木が年寄って倒れれば...
宮本百合子 「いとこ同志」
...一度も芽を吹き親木を成長せしめ得なかったということが...
柳田国男 「海上の道」
...かえって寄生木(やどりぎ)たる曹操(そうそう)のほうが次第に老いたる親木を蝕(く)い...
吉川英治 「三国志」
...幕府の御家人なら親木と一緒に腐るのが当然だし...
吉川英治 「松のや露八」
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