...寂漠の情は以前に倍せしとともに同宗教における親愛の情は実に骨肉も啻(ただ)ならざりき...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...あるいはそんな工合に抱きついて親愛の情をむき出しに現わしたかもしれない...
高見順 「如何なる星の下に」
...その異常な親愛の情を...
高見順 「如何なる星の下に」
...」と私は親愛の情をこめて呼んだ...
太宰治 「乞食学生」
...色気無しの親愛の情だの...
太宰治 「パンドラの匣」
...雪子には親愛の情を示したけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...餘所(よそ)ながら深い親愛の情を寄せていた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...親愛の情を以てする...
豊島与志雄 「自由人」
...山岳に対するこの親愛の情は...
豊島与志雄 「自由人」
...しかし先生はこれ等を親愛の情を以て温く眺めてゐる...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...『罵れ』はチチコフにまで同じような親愛の情を示して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...其遠慮なきは即ち親愛の情の濃(こまやか)なるが故なり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...内実親愛の情はいよ/\冷却して内寒外温...
福沢諭吉 「女大学評論」
...私達はあまりに乞食らに對して親愛の情を持ちすぎてゐた...
堀辰雄 「噴水のほとりで――」
...かの市井無頼の遊侠徒たる河内山に対して平常並々ならぬ好意と親愛の情をおぼえないわけには行かない...
正岡容 「下谷練塀小路」
...今もなおこの父に対して追憶と親愛の情をいだきつづけている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おそらく親愛の情を示すのだろうが...
山本周五郎 「七日七夜」
...松の木についてわれわれ日本人のいだく親愛の情がむらむらとよみがへるのを覚える...
吉野秀雄 「長谷川等伯の「松林図屏風」」
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