...それにああ見えていて思いのほか親切気のある人ですから...
有島武郎 「或る女」
...親類に本当に親切気があるなら...
大杉栄 「獄中消息」
...ロークはつい船乗りの習慣的な親切気をだして...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...なつかしく思うところから親切気で忠告するのだが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...生じい親切気を残したのが却って彼の為に毒となったようだ...
中里介山 「生前身後の事」
...その親切気を見ていると主膳は嬉しくなり...
中里介山 「大菩薩峠」
...すべてこの人類に対する親切気から湧いて来なけりゃ嘘だな...
中里介山 「大菩薩峠」
...何一つ社会へ親切気を示したことはねえのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...親切気を以て報告に来てくれたことは疑いないのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...それだけまた相当に親切気を見せ...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪いかの親切気さえ手伝ったものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...まあどうかくめんしてみようくらいの親切気はあるだろうと考えている...
夏目漱石 「三四郎」
...といきなり当人に云ったと云う医者の態度があまり親切気がない様で切角主婦がああ云って居るのにそんな事を云っていやな思いをさせずともと...
宮本百合子 「黒馬車」
...お粂が甘やかな親切気を見せて...
吉川英治 「江戸三国志」
...かれが本来持っているあの親切気...
吉川英治 「大岡越前」
...御辺の親切気はかたじけないが...
吉川英治 「私本太平記」
...一つ思案の口を利(き)こうと思うてやってきたのに――その親切気をも無にしやがって...
吉川英治 「親鸞」
...万兵衛の親切気にも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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