...それにああ見えていて思いのほか親切気のある人ですから...
有島武郎 「或る女」
...いかにも親切気が足りぬと思われることが度々あった...
石川欣一 「比島投降記」
...ロークはつい船乗りの習慣的な親切気をだして...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...それは親切気からばかりでなく...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...何もグスに葛根湯を勧めるのは親切気なぞあってのことではない...
橘外男 「葛根湯」
...いはんやその誤を正さん親切気(しんせつぎ)においてをや...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...しんの底から親切気を持っておいでになる...
中里介山 「大菩薩峠」
...すべてこの人類に対する親切気から湧いて来なけりゃ嘘だな...
中里介山 「大菩薩峠」
...それだけまた相当に親切気を見せ...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く親切気のあった人...
中里介山 「大菩薩峠」
...田口という老人は見かけに寄らない親切気のある人だそうだから...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...口先は冷淡でも腹の中には親切気のあるこの叔父は...
夏目漱石 「明暗」
...親切気のある人間ではなかろうか?――それを突きとめられたらいいんだがなあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この無責任で親切気のない政府の不思議な居据り状態とを見較べて...
宮本百合子 「現実の必要」
...あの人らしく親切気から妙にこんぐらかったのだろうと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すべて親切気に富んだ特質のように見えて...
吉川英治 「醤油仏」
...出過ぎた親切気を...
吉川英治 「平の将門」
...俺にもこれ以上の親切気は持ちきれねえ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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