...彼のこの優越観の基礎となる知識の宝庫を一瞥することを許されるのはただ彼の最近親の親戚朋友だけであった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...親の親にも似るなかれ――かく汝(な)が父は思へるぞ...
石川啄木 「悲しき玩具」
...自分を生んでくれたものは肉親の親であり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...肉親の親か姉妹ででもなければ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...父親の親類というのはどこにもなく...
近松秋江 「黒髪」
...そこは肉親の親子の情合いと見えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...――田地はほんの少しばかりですが、何代も前の先祖から傳はつたもので、私の親も、その親も、その親の親も、丹精して肥やして來た土でございます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――田地はほんの少しばかりですが、何代も前の先祖から伝わったもので、私の親も、その親も、その親の親も、丹精して肥やして来た土でございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...肉親の親までも白痴(ばか)にしてゐる樣子でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...またその親の親であった人も...
羽仁もと子 「女中訓」
...両親の親筆に相違ない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...――Nは滝の父親の親友であるアメリカ人のアルバートさんの娘ですが...
牧野信一 「舞踏会余話」
...父親の親し味といふものは...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...親にしろ親の親にしろ...
宮原晃一郎 「動く海底」
...その刹那に朝子の心には悲しそうに伏目になって唇の両端を拇指と薬指とで押えるようにしている父親の親愛な表情が泛んだ...
「おもかげ」
...年経(ふ)れどこの契りこそ忘られね親の親とか言ひし一こと源氏は悪感(おかん)を覚えて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...肉親の親から譲られましたこの重病...
夢野久作 「名娼満月」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??