...あの御親切な殿下の親しさのそれではない...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...そこにそのKと徳子とが親しさうに頻りに立話してゐるのを不思議にした...
田山録弥 「犬」
...これも好い相手を得たと言はぬばかりに――或は外国にゐた間にも二人の間にある親しさがはぐくまれてでもゐはしなかつたかと思はれるばかりに...
田山録弥 「くづれた土手」
...大仰(おおぎょう)な親しさで叫びだした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一日一日と京極三太郎に親しさを加えて行きました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...家族同士の親しさから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親しさうな笑顏を見せられると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕の家へ行こうじゃあないか」友達のような親しさではないか...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...何となく長い間の昵懇な間柄でもあるやうな親しさが湧いてきた...
林芙美子 「雨」
...凡ゆる點に親しさが感じられて來た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...Fのことを実際の親しさ以上に吹聴してゐるのだ...
牧野信一 「或る日の運動」
...五親しさがその風情であるから...
柳宗悦 「工藝の道」
...自(おのず)から親しさの美が要求される...
柳宗悦 「工藝の道」
...座右に置くものとしては一層の親しさや潤いに充ちる...
柳宗悦 「工藝の道」
...もしも‘Normal’という言葉に親しさがないなら...
柳宗悦 「民藝の性質」
...わけても親しさの想いが濃いであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...もっと親しさや情愛が濃いはずであらねばならぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...汗になった衿元などを見せるようなじかな親しさを示した...
山本周五郎 「契りきぬ」
便利!手書き漢字入力検索