...前後左右を除く唯一の痕跡に於ける翼段不逝 目大不覩胖矮小形の神の眼前に我は落傷した故事を有つ...
李箱 「二十二年」
...あきらかに先の代を覩たまふ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...厳密に言へば彼等は未だ物を聞覩することが少い...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...覩(み)ると聴くとは大違いで...
徳田秋声 「新世帯」
...何ぞその言の歴々落々として青天白日を覩(み)るが如き...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...日々東京市の變革を目覩(もくと)するにつけてわたしは獨り京都のみならず國内の都市はいづれも時勢の打撃を受けて東京及その近郊の如くなりつゝあるに相違ないと推測してゐたからである...
永井荷風 「十年振」
...この覩易(みやす)き理由はあるにも関らず無教育の青年男女が一時の劣情に駆られて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
......
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...覩(み)る物聞く事皆珍らしいので...
二葉亭四迷 「平凡」
...その心得なき者は実際覩(み)た物を宣誓して画いてさえかく途方もなき錯誤を免れぬ事あり(一八一一年『エジンボロソーネリアン博物学会報告』巻一...
南方熊楠 「十二支考」
...指端の爪を覩(み)て今更楽土の面白さを懐(おも)うても追い付かず...
南方熊楠 「十二支考」
...シュマルダが覩(み)た家猪の一群は...
南方熊楠 「十二支考」
...しかしは自序に、「両拝東掖、便繁台閣二十余歳、久知弘文館図書方書等、是覩奥升堂、皆探秘要云」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...食則覩堯於羹」に取つたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...不覩星漢横...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし世事(せいじ)は逆覩(げきと)すべからざるものである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし世事(せいじ)の転変は逆覩(げきと)すべからざるもので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...(七二)聖人(せいじん)作(おこ)つて萬物(ばんぶつ)覩(み)る...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
便利!手書き漢字入力検索