...目も覚める程に熟しきつた色の葉の影が...
石川啄木 「道」
...あんずの花が目覚めるように咲いた百姓屋の背景に...
板倉勝宣 「春の槍から帰って」
...ちと眼が覚めるようにしてやらなければ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ようようほっとしたと思うと眼が覚める...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼も世間の老人なみに早くから眼が覚める方なので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...眼が覚めると寝てはゐられないのである...
種田山頭火 「其中日記」
...覚めると冷酒を呷る...
種田山頭火 「其中日記」
...本当に眼覚めると...
豊島与志雄 「月明」
...かかる大敵が後門に迫るとは、神ならぬ身の知る由もなき道庵は、翌日眼覚めると、自室にも、次の間にも、頼みきったる宇治山田の米友がいないことに気がつきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...うつらうつらと寝るでもなく覚めるでもないという風にして浸っている人が多かった...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...眼が覚めるまではかなりな時間がたつた...
林芙美子 「浮雲」
...紅紫とりどりの花の色は全く目の覚める美しさ...
山本笑月 「明治世相百話」
...次の室(へや)へ通ずる入り口から眼の覚めるような美人が現れた...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...女子が機械性から人間性に目覚めることです...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...伊太利(イタリー)女の堅気な臭にふと眼が覚めると廊下でフランス人の車掌とイタリー人の官憲とが僕を指して僕のワイシャツに僕のフランスの港の生活が絵のように書いてあると云ってわらっているのだ...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...俗にいう眼の覚めるような美少女がまるで手品のように忽然と現われたのである...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
...彼はやがてその半睡状態から覚めるのではあるまいか? そして...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...眼の覚める眺めであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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