...この悲しむべき没落期は新時代のはじめに人間の本性が再びその眠りから覚めるまで続いた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...悪夢のようにいつかは覚める...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...台湾から帰途船が瀬戸内海にはいると松の緑など目が覚めるようで...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...それは目が覚めるほど鮮かな肉体の声であった...
梅崎春生 「日の果て」
...実に長い長い平穏と伝習との覚める事のない夢だ...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...その苦の真理に目覚めることこそ...
高神覚昇 「般若心経講義」
...私はいよいよ興覚めるばかりであった...
太宰治 「親友交歓」
...ナオミさんが目の覚めるような夜会服を着て...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...眼が覚めるとすぐ起きた...
種田山頭火 「其中日記」
...やはり転寝(うたたね)の形であった竜之助はその声で覚めると...
中里介山 「大菩薩峠」
...遅く目覚める人達は戸にあたる風と轍(わだち)との音によつて...
中原中也 「山羊の歌」
...――時には、夢で、ノボオシビルクスに引き戻されて怯える夜もあつたが、夢が覚めると、白いパンに向ふ時の厭な気持ちになるのは、心に重たいしこりがあるせゐであらうか...
林芙美子 「瀑布」
...――そして眼が覚めると...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...ゴーゴン達はすっかり目が覚めるとすぐに...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...でもそのうち夢から覚めるでしょうし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...「我々は反射によって、即ち我々自身への強要された還帰によって、目覚める...
三木清 「哲学入門」
...これで目が覚めるともう寝られやしねえ」肉屋の裏木戸から...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼はやがてその半睡状態から覚めるのではあるまいか? そして...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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