...真に迷霧(めいむ)が覚めるのは肉の眼が閉ずる時...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...目が覚めるように過去の記憶を呼び戻すことが出来るのですがね」「なるほど...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...常と変らぬ安眠から目覚めると...
江戸川乱歩 「心理試験」
...その長い睡眠からやつと覚めるのは...
薄田泣菫 「独楽園」
...覚めると暮れてゐた...
種田山頭火 「其中日記」
...早く眼が覚める、雨が降つている、だが、私は晴雨にかゝはらないで歩くのである...
種田山頭火 「旅日記」
...ふと眼が覚める、何だ、駅に寝てゐる、五時の汽車の出るところだ、帰るだけの乗車賃は持つてゐたけれど、まてよ、これから徒歩で帰らう! 黎君が知つたら、だからゆふべ早くお帰りなさいといつたではありませんかと笑ふだらう...
種田山頭火 「道中記」
...ふと眼覚めると雨の音...
種田山頭火 「道中記」
...誰か玄関で大声に呼び立てるのに眼覚めると...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...にわかに目覚める気勢(けはい)がした...
徳田秋声 「爛」
...かかる大敵が後門に迫るとは、神ならぬ身の知る由もなき道庵は、翌日眼覚めると、自室にも、次の間にも、頼みきったる宇治山田の米友がいないことに気がつきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...眼が覚めるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...眼が覚めるのだった...
林不忘 「あの顔」
...眼が覚めるたび、雨の中を走る夜汽車の現実が、ゆき子には、心細くなつて来るのだ...
林芙美子 「浮雲」
...きんは真夜中に眼が覚めると...
林芙美子 「晩菊」
...「たけに草」の目の覚めるような美しさを見せた西隣の空地は...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...紅紫とりどりの花の色は全く目の覚める美しさ...
山本笑月 「明治世相百話」
...直ぐに眼が覚めるのではあるまいかと...
夢野久作 「白髪小僧」
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