...この悲しむべき没落期は新時代のはじめに人間の本性が再びその眠りから覚めるまで続いた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...刀身に射翠がうつって目が覚めるようであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...眼が覚めると又遅刻したと云って泣き出す...
谷崎潤一郎 「細雪」
...眼が覚めると暁だつた...
種田山頭火 「一草庵日記」
...覚めると暮れてゐた...
種田山頭火 「其中日記」
...早く眼が覚める、雨が降つている、だが、私は晴雨にかゝはらないで歩くのである...
種田山頭火 「旅日記」
...酔いが覚めるにつれて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...はっと眼が覚める思いに突き当った...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...毎朝そいつの顔を見るといやでも目が覚めるくらゐニヤニヤ笑つてゐる...
中原中也 「散歩生活」
...それで何時も目が覚めるのは...
中原中也 「我が生活」
...ようやくその迷妄から目覚める人が出てきた...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...大概の道楽息子も眼が覚めるだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...フッと目が覚めると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...すぐ眼が覚めるのもベッドのせいかも知れないと思っている...
林芙美子 「生活」
...興も明日(あす)も覚めるてや...
二葉亭四迷 「浮雲」
...目が覚めると、船は縦揺れ、横揺れ状態、船体や帆柱がガタガタ、ギーギーきしんでいる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...一階大広間の九尺床は目の覚めるような紅花櫚(かりん)の一枚板...
山本笑月 「明治世相百話」
...眼の覚める眺めであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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