...興覚めるね...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ふと眼が覚める、何だ、駅に寝てゐる、五時の汽車の出るところだ、帰るだけの乗車賃は持つてゐたけれど、まてよ、これから徒歩で帰らう! 黎君が知つたら、だからゆふべ早くお帰りなさいといつたではありませんかと笑ふだらう...
種田山頭火 「道中記」
...あの眼覚めるような白藤の花と...
豊島与志雄 「白藤」
...いつ覚めるとも分らない底深い眠りだった...
豊島与志雄 「裸木」
...眠るともなく覚めるともなく...
永井荷風 「妾宅」
...やはり転寝(うたたね)の形であった竜之助はその声で覚めると...
中里介山 「大菩薩峠」
...それこそ眼の覚めるほど鮮やかな翠(みどり)色をしたすいっちょが一匹ちょこんと止って...
中島敦 「狼疾記」
...毎朝そいつの顔を見るといやでも目が覚めるくらゐニヤニヤ笑つてゐる...
中原中也 「散歩生活」
...それで何時も目が覚めるのは...
中原中也 「我が生活」
...かえって眼の覚めるようです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...目が覚めるようだった...
長谷川時雨 「神田附木店」
...朝目が覚めるたびに...
原民喜 「氷花」
...或る夜夢のなかで天馬の呼び声がしたので目が覚めると...
原民喜 「四五ニズム述懐」
...目が覚めると畳の上に白紙のやうなものが落ちてゐる...
原民喜 「焚いてしまふ」
...僕はその板敷の上で目が覚めるたびに...
原民喜 「夢と人生」
...興も明日(あす)も覚めるてや...
二葉亭四迷 「浮雲」
...相当行って自覚的努力に目覚める場合が多く...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...案外よく眠り得て覚める...
吉川英治 「年譜」
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