...盗人と覚しい覆面の男が...
芥川龍之介 「邪宗門」
...軽川(かるがわ)あたりの泥炭地(でいたんち)を写したと覚しい晩秋の風景画だった...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...目覚しい石である...
泉鏡花 「瓜の涙」
...風の吹く時などは目覚しい勢ひで大空から降つて来る...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...下町の店員と覚しい客は...
高見順 「いやな感じ」
...コオシタ(細君)と覚しい女がお茶を持ってきた...
高見順 「いやな感じ」
...見当違いとも覚しい場所へ行(ゆ)くのであった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...勤め先からの帰りと覚しい人通りが俄(にわ)かに繁(しげ)くなって...
永井荷風 「監獄署の裏」
...二人とも洋服を着た三十代の男で頻(しきり)に岸山医学士の事を噂(うわさ)している中(なか)に確(たしか)に母の京子と覚しい或女の事が交(まじ)えられている...
永井荷風 「寐顔」
...巣鴨の庚申塚(こうしんづか)あたりへ来たと覚しい頃...
中里介山 「大菩薩峠」
...辞書と覚しい部厚な洋書を一冊抜き取って...
中里介山 「大菩薩峠」
...かなり多大なりと覚しいお布施(ふせ)と供物(くもつ)とを持って...
中里介山 「大菩薩峠」
...それと覚しい舟の出帆は一ツも見えない...
中里介山 「大菩薩峠」
...行くことおよそ二里と覚しい頃に...
中里介山 「大菩薩峠」
...ぶちぬいたと覚しい大きな部屋が...
橋本五郎 「地図にない街」
...恰度心臓と覚しいあたりからは...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...仮りに加十がこの事件をスクープすることが出来たとすれば何んとそれは目覚しいことであるか...
久生十蘭 「魔都」
...折れ曲るべきトウベツの川と覚しいものも見つからなかった...
本庄陸男 「石狩川」
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