...凸レンズが七個に区画されたので覗(のぞ)くと...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...僕はたいていあの新橋辺の屋台を覗(のぞ)きまわっていたのでした...
太宰治 「女類」
...小窓が開いてそこに人の眼が覗(のぞ)くまでにはおよそ何十分くらいもたっての後であったろうか...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...違った世界を覗(のぞ)いているような気持がする...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...本屋を軒並み覗(のぞ)いたり...
徳田秋声 「仮装人物」
...虫眼鏡で覗いてみると...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...上から覗(のぞ)き込むように宗助を見た...
夏目漱石 「門」
...後學のため覗かせて置き度いと思つただけのことさ」平次の調子には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...水面から姿を覗かせた石の多くもまた赤に染まっていた...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...三時頃ムーランルージュを覗かうとて行ってみると椅子席満員となってゐる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...上へのっかっちゃってさ」窓から覗き込んで指図する...
宮本百合子 「一隅」
...嘘だと思うなら一走り往って覗いて見さっせい...
村井弦斎 「食道楽」
...老人夫婦は客の様子を覗(うかゞ)つてゐるが...
森鴎外 「大塩平八郎」
...鮫の開(あ)いた(あぎと)を覗いてあなたはお笑(わらい)なさる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...眼だけで中を覗いていたが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...正木先生の御研究の内容を覗(うかが)うのに必要な文献としましては...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ひとの家を覗(のぞ)いてるんだよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それを覗くと、木村丈八も、はっと、平常(ふだん)の自分に帰った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索