...新らしく手を出した出版業をこの頃大抵に見限り築地橋のそばの或家の二階を借りて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「えらいお見限りです...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...君の御運がお盡きになったのをお見限り申したのだ...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...官に頼って事を為すは駄目と見限りをつけて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「ついごぶさたいたしました」「ひどいお見限りようですね」「いや...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...」或いは、秋田の田舎に幼な馴染みの男でもあって、世の中を見限り、その男に嫁ぐつもりでもいるのか...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...益満へ「お見限りだねえ」「何を――こっちのいう科白(せりふ)だ...
直木三十五 「南国太平記」
...其後はすつかり御見限りねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一座には御免を被ります」「大層な見限りようだな」「ヘッ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...出してやるものですか」「恐ろしく見限りやがつたね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「やあ、フィリックス、お見限りだな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...この屋敷に見限りをつけて三駅ばかり離れたG町へ移つて...
牧野信一 「南風譜」
...スツカリお見限りね...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...「あなた大層お見限りで」とか...
森鴎外 「心中」
...私はほとんど見限りをつけたが...
柳宗悦 「工藝の道」
...蔵元屋の行末に見限りを付けたお艶婆と申合わせて...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...お見限り遊ばして...
吉川英治 「黒田如水」
...魏軍に見限りをつけていたものとみえて...
吉川英治 「三国志」
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