...けさまでは雨雲に閉じられていた空も見違えるようにからっと晴れ渡って...
有島武郎 「或る女」
...しかも見違えるように憔悴して帰ってきたのだから...
海野十三 「蠅男」
...見違えるほど面瘻れした彼女を見ては幸福な生活をしている者とはどうしたって思われなかった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...スッカリ見違えるように変わります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...気のせいか見違えるように明るく生き生きとしてきたことでございます...
橘外男 「蒲団」
...翌日の夕方迎えにやって連れて来たのを見るとたった二日の間に見違えるようにふとっていた...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...灰汁(あく)がぬけると見違えるような意気な芸者になったりするかと思うと...
徳田秋声 「縮図」
...新橋で逢(あ)った時はまるで見違えるようだった...
夏目漱石 「虞美人草」
...見違えるように蛮色(ばんしょく)を帯びた彼は...
夏目漱石 「門」
...もう少し豊な形を与えたら見違えるほどの品になりましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その少年の一歩一歩には今までと見違える程の底強い力が籠っていた...
夢野久作 「戦場」
...同一人でも丸で見違える位...
夢野久作 「二重心臓」
...見違えるほど謹しんだならば...
夢野久作 「名君忠之」
...見違えるほどのしなやかな美しさだった...
横光利一 「旅愁」
...独身でいた頃の家とは同じ家でもまるで見違える...
吉川英治 「新書太閤記」
...見違えるばかり華麗になりましたな...
吉川英治 「平の将門」
...もう見違えるほど成人した嫡男の与一郎のつむりをなでた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...……一船ごとに見違えるばかりな繁昌(はんじょう)だ」滑川(なめりがわ)の河口に横づけになっている奥州通いの船に立って...
吉川英治 「源頼朝」
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