...見違えるばかり上品な奥様姿になった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...工場は見違えるばかりに綺麗な清浄なものとなった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...見違えるように美しい顔をして...
田山花袋 「田舎教師」
...「君はこれまでに誰でも被告に非常に似た人を見たことがありますか?」被告と見違えるくらいに似た人は見たことがない(と証人が言ったのであるが)とのこと...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...翌日の夕方迎えにやって連れて来たのを見るとたった二日の間に見違えるようにふとっていた...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...彼の行いも実際見違えるほどよくなった...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...これまでの黒ズボンの姿に比べると見違えるほど立派になった...
豊島与志雄 「程よい人」
...殆(ほとん)ど見違えるように...
永井荷風 「ひかげの花」
...先生は夏になると見違えるほど元気になられて...
中谷宇吉郎 「寅彦夏話」
...見違えるばかり立派な紳士になってきんの前に現われ...
林芙美子 「晩菊」
...着物を着ていたときとは見違えるほど肉付きがいい...
山本周五郎 「追いついた夢」
...見違えるように変ったのである...
山本周五郎 「はたし状」
...見違えるようなシャンに生れ変りましたが...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...彼女は私の病院に雇われてから一週間と経たぬうちに俄然として見違えるような美少女となって...
夢野久作 「少女地獄」
...見違えるほど窶(やつ)れてしまって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...私は見違えるほど痩せ衰えた自分の顔を洗面所の鏡の中に覗いてみた...
夢野久作 「冥土行進曲」
...今は見違えるように肥っていて...
横光利一 「旅愁」
...わずか見ぬまに、見違えるほど、窶(やつ)れてはいるが、まぎれない火之見横丁の隣家のお房である...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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