例文・使い方一覧でみる「見過ごし」の意味
スポンサーリンク...普通に人間の眼がぼんやりと見過ごしているのを写真はもっと鋭敏に印してくれる... 
石原純 「雨粒」
...私がこんな風にして見過ごしにしていた悪行（というのは今でも私は自分でそれを行なったとは認めがたいからであるが）については...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...野茨やこの道ゆかばふるさとか少年時代には何げなく見過ごしたことであるが...
竹久夢二 「砂がき」
...この殿下の苦しみを平然と見過ごして...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...平生はただ美しいとばかりで不注意に見過ごしている秋の森の複雑な色の諧調（かいちょう）は全く臆病（おくびょう）な素人（しろうと）絵かきを途方にくれさせる...
寺田寅彦 「写生紀行」
...これまで呑気（のんき）に見過ごしてきた種々の事柄にたいして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そうなるといいお内儀さんが素裸（すっぱだか）で立っているのを見過ごしもできめえから...
中里介山 「大菩薩峠」
...到底このままには見過ごし難いから...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれをあのままで見過ごして置くわけにはいくまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...少々の我儘は見過ごしてゐる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小倉はここでもまた彼が事柄をあまり簡単に見過ごしていたこと...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...彼女の娘達の傲慢や愚行（ぐかう）のことは、見過ごして、無關心でゐなくてはならない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...と私は今はどれもこれも雪に埋もれたまんま見棄てられているそう云う別荘を一つ一つ見過ごしながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...誰もあれを見過ごしはしまい...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...公然な退陣を見過ごしていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...赤間ヶ関を見過ごして...
吉川英治 「私本太平記」
...愛人の捕われもよそに見過ごし...
吉川英治 「随筆 新平家」
...糺（ただ）す理由（わけ）はないから黙って見過ごして来たが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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