...それを見逃す筈がない...
梅崎春生 「凡人凡語」
...しかしできるだけその物の持つてゐる美しい点を見逃すまいとする利休の平素(ふだん)からの心掛けは...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...純なところがあるのを見逃すことが出来なかつたけれど...
田山録弥 「雨の日に」
...こうした定義と雖も本当は多少具体的な分析の結果として与えられたものであることを見逃すべきではない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...ラヂオで聞いたことなら見逃す筈はあるまい...
戸坂潤 「社会時評」
...之亦唯物論にとって見逃すことの出来ない課題である...
戸坂潤 「読書法」
...同時に逆に吾々は空間の認識が又どれ程物理学の発展に欠くことの出来ないものであるかを見逃すことは出来ない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...見逃すようなことはない...
外村繁 「澪標」
...このままお見のがしを願いまする」見逃すべきであるか...
中里介山 「大菩薩峠」
...よく注意しないと見逃すことが多い...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...形の類似を単に形式上の一致として見逃すのは...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...真面目なる科学的研究の領域においても恐るべき害毒を流していることを見逃すことができない...
野呂栄太郎 「名人上手に聴く」
...それを見逃すほどおろかだったとすれば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...見逃すことは出来ない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...見逃すかも知れない...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...そうして美醜の運命がここに定められるのを見逃すことができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...裏面の意味は却って見逃す事が多いために...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...彼は窓から乗り出すようにして繰り現れる景色の一点も見逃すまいとした...
横光利一 「旅愁」
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