...「貴方が見逃しているところを拾って...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...私はあの部屋で何か見逃したのだろうか?」「いや...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...昨夜の事は見逃して上げますよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...認識の発生そのものの説明は全く見逃しているように見える...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...一つの動機の内にひそんでいることを見逃してはならぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...何故に見知らぬこの男はこんな気恥しいシインを見逃してはくれないのかと不快に思った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...「これをやるから、どうか、見逃して呉れ...
中島敦 「盈虚」
...しかしこれは些細(ささい)の事として御見逃しを願いたい)そこでAを与えられたものと見て...
夏目漱石 「創作家の態度」
...一人の殺人犯を見逃してそれで恬然(てんぜん)と行い済ませて居られるのでありましょうか? 私は私の苦しい心情を...
西尾正 「陳情書」
...なんとなく見逃し難いような気がしたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大切(だいじ)のことを見逃したばっかりに...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...茲に彼の全生涯に影響を及ぼすに至つた一大事件の出来したことを見逃しにする訳にはゆかぬ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...見逃してよいはずはなかろう...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...さればこそ昔から歌や俳句などで決してこれを見逃していないのは...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...もとより我々はカントとライプニツとの間の根本的な差異を見逃してはならない...
三木清 「認識論」
...彼は人格的自由を尊ぶギルドとそれを許さぬ機械制度との間に致命的な矛盾があることを見逃している...
柳宗悦 「工藝の道」
...この陸奥の国には見逃してならない二つの民藝品があります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...お見逃し下さいまし」茂兵衛は黙って正吉の横顔を見ていた...
山本周五郎 「お美津簪」
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