...次第に遠ざかって行く野村を見送るほど...
芥川龍之介 「路上」
...先生は会員を見送る為に玄関まで出ていらしったが...
江戸川乱歩 「悪霊」
...勇ましい爆音を立て始めたのを見送ると...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...六時の汽車へ見送る...
種田山頭火 「其中日記」
...国境の向こうへ見送るまで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたくしが電報配達人の行衛(ゆくえ)を見送るかなたに...
永井荷風 「元八まん」
...波止場に見送る人人は言ふ...
萩原朔太郎 「宿命」
...(去る)金造 (おさんを見送る)藤助 おうおう金の字...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...昨日(きのふ)迄の仲間が今日は散々(ちり/″\)になつて行く後影(うしろかげ)を見送るでもなく...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...俺は柿の木の幹にもたれてぼんやりと見送るだけの役目を果してゐた...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...貴族の姉弟たちを見送る...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...立ち止って見送ると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「バンザーイ!」笑つて見送るスミの眼に涙があふれる...
三好十郎 「おスミの持参金」
...長五戻って来て、それを見送る...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...怪しみ見送る人もありしなるべし...
森鴎外 「舞姫」
...後見送る大吉の側へ雪枝が来て礼を述べる...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...あッといって見送る前に腰をぬかしていたかも知れない...
吉川英治 「江戸三国志」
...何を見送るともなく見ていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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