...騎兵は将軍を見送ると...
芥川龍之介 「将軍」
...粛々と英霊を見送るのだった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...光りを加減し乍ら自分は海上にたゞよふ漂泊者のやうに涙をためて汝を見送る靄に包まれて汝の沈み果てるまで日に別れて行く汝の姿は悲壯だ...
千家元麿 「自分は見た」
...私の外に漱石氏を見送る人は一人もない様子であったのだが...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...酔はない私は酔へる彼を見送ることが出来た...
種田山頭火 「其中日記」
...出征の山口兵を見送る...
種田山頭火 「其中日記」
...見えなくなるまで網を見送る...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...本舞台いつもの処に置かれたる格子戸(こうしど)は恋人を見送る娘をして半身(はんしん)をこれに倚(よ)らしめ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...そのあとを茫然(ぼうぜん)として見送るかの如き竜之助...
中里介山 「大菩薩峠」
...法は誰もが死にゆく父親を見送るためにやって来ることが望ましいとしている...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...乾はチラとそのあとを見送ると...
久生十蘭 「金狼」
...ジョヴァンニはそのうしろ姿を見送ると...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...大講堂の入口に佇んでその行進を見送る総長の髪の白い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...怪み見送る人もありしなるべし...
森鴎外 「舞姫」
...いつものように自動車の来ている門のところまで福と二人で見送ると...
矢田津世子 「父」
...左手の方へ消えて行くのを見送るたんびに...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...見送る顔さえ上げていられないほど痛い雨が...
吉川英治 「私本太平記」
...彼女の旅立ちを見送るべく...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??