...位置の見計らいなど倔托しながらながめているうち...
伊藤左千夫 「浅草詣」
...果物屋の亭主が最大から最小まで漸々(ぜんぜん)移りゆく数多くの林檎(りんご)を自分の見計らいで...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...少いながらもA女の見計らいによったのです...
豊島与志雄 「霊感」
...伯母のジルノルマンがマリユスを弥撒(ミサ)に連れて行くころを見計らい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そうすると米友は提灯を下へ置いて、足場を見計らい、例の杖槍を取って、半身(はんみ)に構えたものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...湯ぶねの全く空いている頃を見計らい...
中里介山 「大菩薩峠」
...大風にこけつまろびつしている弁信の胸のあたりを見計らい...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人がこの穴っ子へトヤについてしまった頃を見計らい...
中里介山 「大菩薩峠」
...火を焚きつけてから盛んに煽り内部に燃えついた時分を見計らい焚きつけ口をふさいで次に後ろの風入口から火を吹く迄の限度――この間が約一昼夜...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...置くべき茶代の額を見計らいする心配を除こうというにあったのだが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...この茶代の見計らいのごときは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...コン吉は干潮の時間を見計らい...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...たいてい両親の見計らいにて衣食を与え...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...国王がペンを持てる状態になった時を見計らい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...三つに裂いて、時を見計らい、シャレに渡すつもりだな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...手下を使って時機を見計らい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...安全な時を見計らい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...○梅干あえの梅干分量は見計らいにすべし...
村井弦斎 「食道楽」
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