...鬢(びん)の毛が見苦しく黄ばんだ上に...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...英語は今や斯くして組立てられた慣用句で見苦しくないものを多數持つてゐる...
高田力 「ベーシック英語」
...敵なき故に怠るように見えるは尚更見苦しく存候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...わが一挙手一投足はなはだ粗野にして見苦しく...
太宰治 「不審庵」
...見苦しくて、見るさえ目の汚れになるようだ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...さすがに見苦しくもありませんでしたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...見苦しくも美しい...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...その庭はまた見苦しく手入の届かないものであった...
夏目漱石 「道草」
...見苦しくない身装(みなり)や住居(すまい)も要ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尚お此外にも今の世間に見苦しく聞き苦しきことは一にして足らず...
福沢諭吉 「新女大学」
...見苦しくはなくなつてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...逃げ来った獅どもに向い汝ら爪も牙も強きに何とてかく見苦しく敗亡するぞと問うと...
南方熊楠 「十二支考」
...見苦しくもない娘で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どんな美貌(びぼう)にも赤い鼻の一つ混じっていることは見苦しく思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夫人は見苦しく思うのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これを長く続けているのも見苦しく思われて茂った木の下の苔(こけ)の上を座にしてしばらく休んでいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんなに見苦しく永い間二人で通うということは見ていても見づらいではないか...
室生犀星 「姫たちばな」
...決して見苦しくその足下にひれ伏すことがないよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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