...赤い紐を首に廻したのは見苦しくもあるまいと思うから...
石田孫太郎 「猫と色の嗜好」
...馬鹿馬鹿しくも見苦しくもあろうけれど...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...生徒の服装はまちまちであるが別に見苦しくはない...
上村松園 「余齢初旅」
...その方が見苦しくないし...
梅崎春生 「狂い凧」
...上の二人の子供に見苦しくないやうに袴を著けてやり髪も結つてやり――其髪は田舍染みた髪であつたが――學校に出してしまつてから下の子の世話をし乍ら...
高濱虚子 「續俳諧師」
...(討たれても、わしは、見苦しくは、負けまい...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...そんなに見苦しくなっていましたかな」「見苦しいにもなんにも...
中里介山 「大菩薩峠」
...代助には見苦しく見えた...
夏目漱石 「それから」
...その後(うしろ)の方が如何(いか)にも見苦しく擦(す)り減らされているのに気が付いた...
夏目漱石 「道草」
...小さなことに見苦しく動ずるなと教えられている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「見苦しくないかと気になさるのを見せていただきたいのですよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あなたの身体(からだ)も見苦しくなるだろうから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...想像していましたよりは見苦しくなく見えました...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人を集めて派手(はで)に見苦しく遊ぶいわゆる風流好きであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんなに見苦しく永い間二人で通うということは見ていても見づらいではないか...
室生犀星 「姫たちばな」
...あの石浜で追い詰められた時いとう見苦しくあッてじゃ」「ほほ御主(おのし)...
山田美妙 「武蔵野」
...金吾はいつか吾ながら見苦しく急(せ)きこんで...
吉川英治 「江戸三国志」
...膝行袴(たっつけ)はそのままで見苦しくない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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