...英語は今や斯くして組立てられた慣用句で見苦しくないものを多數持つてゐる...
高田力 「ベーシック英語」
...上の二人の子供に見苦しくないやうに袴を著けてやり髪も結つてやり――其髪は田舍染みた髪であつたが――學校に出してしまつてから下の子の世話をし乍ら...
高濱虚子 「續俳諧師」
...私自身では気がつかなかったけれど、よその人から見ると、ずいぶんぼうぼうと髪が伸びて、見苦しく、それだから散髪屋の主人も、私の意向をちゃんと見抜いてしまったのだ、それにちがいない、と私は流石(さすが)に恥ずかしく思ったのである...
太宰治 「美少女」
...ひそかに狡猾(こうかつ)に見苦しくもその首を盗み切った...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...そんなに見苦しくなっていましたかな」「見苦しいにもなんにも...
中里介山 「大菩薩峠」
...代助には見苦しく見えた...
夏目漱石 「それから」
...代助には見苦しく見えた...
夏目漱石 「それから」
...その後(うしろ)の方が如何(いか)にも見苦しく擦(す)り減らされているのに気が付いた...
夏目漱石 「道草」
...はなはだ見苦しくていかん」「背いは見ればすぐ分るじゃありませんか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...見苦しくない身裝(みなり)や住居も要ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小さなことに見苦しく動ずるなと教えられている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...大して見苦しくもない娘つ子が顏をだした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...見苦しくはなくなつてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ちと見苦しくはございませんか...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...かえって今派手(はで)なことをしておかないほうがその場合に見苦しくないからと私はそんなことも思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人目に見苦しくなければ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...当庵は斯様(かよう)に見苦しく候えば...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...その羽根は見苦しくない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
便利!手書き漢字入力検索