...きょうが外出日であるのを幸いにお見舞いします...
有島武郎 「或る女」
...「ちょいと、どんなぐあいかね?」と、そのとき、おばあさんのアヒルが、お見舞いにきて、こうたずねました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「みにくいアヒルの子」
...見舞いに行ったのか」歩廊もしだいに人影がまばらになって来た...
梅崎春生 「狂い凧」
...毎度仕事場をお見舞い下された方が石川さんあなたであったとはまことに奇縁...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...二つ三つお見舞いされるぞ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...尋常二年生くらいか知らねえ……?」と見舞いに来た母は...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...上本町から見舞いに来た庄吉と云う者が又出かけて行ったこと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「どうも有難う!」「お前さんはお見舞いを受けるよ」と...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...それで時々彼を見舞いに来る友人らがなんの気なしに話す世間話などの中から皮肉な風刺を拾い上げ読み取ろうとする病的な感受性が非常に鋭敏になっていた...
寺田寅彦 「球根」
...通り一ぺんの年賀や暑中見舞い以外に交通もない人は...
寺田寅彦 「備忘録」
...A叔母さんはまた見舞いに来て...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...早いのは赤ん坊を抱いて見舞いに来たりする...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...マッシングフォード夫人が息子を見舞いに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...「女五の宮様が御病気でいらっしゃるからお見舞いに行って来ます」ちょっとすわってこう言う源氏のほうを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...六条院の各夫人から産室への見舞い品...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...明くる日は朝から見舞い客が来た...
山本周五郎 「柳橋物語」
...父は度々帰省してお祖父様を見舞い...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...いちど、御帰邸になって上げてはどうかの」「縫が……」と、さすがに、越前守も、胸の傷(いた)む面持(おもも)ちを見せた――「縫が、そのように、重体ですか」「ずっと、園子(そのこ)さまと御一緒に薬湯(やくとう)をさしあげておき、折々、お見舞いしても、さしたる御容体にも見えなかったが……急に大熱を発しられたので、家人に訊いてみると、殿の御一身にも関(かかわ)る事件ということを、誰からかお聞きになり、夜毎、水垢離(みずごり)などして、神信心されておられたそうな...
吉川英治 「大岡越前」
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