...どうした訣(わけ)か去年の暮に叔母の病気を見舞いに行ったぎり...
芥川龍之介 「妖婆」
...夫は彼女を再三其処(そこ)へ見舞いにやりました...
谷崎潤一郎 「途上」
...彼女は五たび目に見舞いに行って...
谷崎潤一郎 「途上」
...あっちこっちから見舞いを持って行くものなどもだんだん多くなる...
田山花袋 「田舎教師」
...紙に包んだ二つの見舞いの金を出した...
田山花袋 「田舎教師」
...危篤な病人の枕(まくら)もとへはおおぜいの見舞い人が詰めかける...
寺田寅彦 「田園雑感」
...「お見舞いに上がったのですが……...
徳田秋声 「仮装人物」
...クラーヴヂヤ・ペトローヴナはわざわざ自分で見舞いに出かけて來たが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...文女は横浜の親戚へ見舞いに行って...
久生十蘭 「西林図」
...この間西川から坐布団を見舞いに送らしたら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...風の見舞いだけを言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんなふうに高官らも見舞いに集まって来たことをお聞きになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮様はただ今こちらへ見舞いに来ておいでになるのでございまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ドンナ人間が歌原未亡人を見舞いに来るかと思ったので……けれどもそのうちに...
夢野久作 「一足お先に」
...入れ代り立ちかわり諸将は彼の枕頭を見舞いに来た...
吉川英治 「三国志」
...後家見舞いと称(とな)えて...
吉川英治 「私本太平記」
...当寺に療養中の半兵衛重治をちょっと見舞いに立ち寄ったのみにござれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...見舞いがてら来たんだ...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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