...今日一日見聞きした事柄のための昂奮の未だ消えやらぬ彼の心は波打ち響きそして未だにざわめきつゞけるのであつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...このあたりの平野がかつて見聞きしたことのないような諧調の要素がそのうちにこもっていた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...手紙で『卑劣な言行』を見聞きしても...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...きのう一日の間に見聞きしたことが...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼女はいま見聞きしたいっさいのことから...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...いろ/\の事を見聞きしてをりますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寒風に吹かれながら久しぶりで見聞きする興味にひかれて...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...此上何やかを見聞きするのも憶却(おっくう)になって来た...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...その谿(たに)じゅうに響きわたるような大きな音に愕(おどろ)かされながら……そういう自分のまわりに見聞きされるすべてのものが...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...この騒ぎを見聞きして...
牧逸馬 「双面獣」
...」といつたある歐洲文學者の言葉に感歎したり(之れは先日讀んだ谷崎精二君の小説の中で學んだ言葉)蟲の音が繁くなつて庭前(にはさき)に女郎花(をみなへし)が盛んに咲いたのを見聞きしながら何時の間に高原が秋になりかけたのかと...
正宗白鳥 「輕井澤より」
...見聞きする眼(め)に耳にはなやかな気分の味わわれることが多かった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...現に親しく見聞きいたしております...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(a)我々が憤りにかられながら見聞きしたものは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そういう朝臣的学者ないし御用学者の議論のあさましさをつぶさに見聞きしていたのであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...蕨採りと言ッたところがさのみ面白い遊戯でもない,が摺鉢(すりばち)のような小天地で育ッている見聞きの狭い田舎の小児(こども)には...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...ヘイ……この六十年の間には色々と珍らしい世間も見聞きして参りましたが...
夢野久作 「斬られたさに」
...簾の内でこの場のもようを詳細に見聞きし...
吉川英治 「私本太平記」
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