...貞世がその日学校で見聞きして来た事などを例のとおり残らず姉に報告しようと...
有島武郎 「或る女」
...伯父側の人々は彼に対して非常な反感を懐いていたのを見聞きしていたので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...日々見聞きする事件はことごとく私の説を裏書きするように思われ...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...このあたりの平野がかつて見聞きしたことのないような諧調の要素がそのうちにこもっていた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...髯のぢいが若いころ見聞きしたといふ話をいろ/\きゝました...
土田耕平 「海坊主の話」
...パトラッシュだけが見聞きしていました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...非常に物覚えのよい人で一度見聞きしたことは終生忘れなかった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...」といつたある歐洲文學者の言葉に感歎したり(之れは先日讀んだ谷崎精二君の小説の中で學んだ言葉)蟲の音が繁くなつて庭前(にはさき)に女郎花(をみなへし)が盛んに咲いたのを見聞きしながら何時の間に高原が秋になりかけたのかと...
正宗白鳥 「輕井澤より」
...これもヴエノスアイレスで私が実際に見聞きしたことですが...
三浦環 「お蝶夫人」
...見聞きする眼(め)に耳にはなやかな気分の味わわれることが多かった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こよい見聞きしことに心奪われていもねられず...
森鴎外 「文づかい」
...(a)我々が憤りにかられながら見聞きしたものは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さて四十一年の九州旅行でもいろいろの事柄を見聞きしたが...
柳田国男 「故郷七十年」
...ケシ人形などを造るのに転じつつあったのを見聞きしたことを覚えている...
柳田国男 「故郷七十年」
...ヘイ……この六十年の間には色々と珍らしい世間も見聞きして参りましたが...
夢野久作 「斬られたさに」
...つぶさに見聞きしていた守時である...
吉川英治 「私本太平記」
...見聞きしておいでなされたではござりませぬか』『…………』『かさねて申しますれば...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その評定(ひょうじょう)の様子を見聞きしていたところ...
吉川英治 「親鸞」
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