...そして怪しからんことには看守をひやかし客に見立てて「もしもし眼鏡の旦那...
大杉栄 「獄中記」
...日本の瀑布を角力に見立てて...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...婦人(をんな)の乗客(のりて)もあるのに態々(わざ/\)画家(ゑかき)の俺を見立てて譲つて呉れたんだな...
薄田泣菫 「茶話」
...私が見立てて買って来てやったのを...
近松秋江 「うつり香」
...銀杏の葉を鴨に見立てて...
豊島与志雄 「非情の愛」
...町人でいいから堅そうな養子を見立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを鎮西八郎に見立てて帰る者が多いのですよ……どうです...
中里介山 「大菩薩峠」
...悴(せがれ)の師匠に見立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...仮りに三位一体の信仰の一柱(ひとはしら)に見立ててみたたまでのことで...
中里介山 「大菩薩峠」
...だまっているのは向うをひとかどの人間と見立てて...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...琴瑟(きんしつ)調和しているところを見ると非凡の人間と見立てて差支(さしつか)えあるまい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この部屋を舟に見立てて意気を鼓しているんだよ...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...そしてその葉形を小さい鮒に見立てて...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...てけれっつのぱあ ふとんをこうして子供に見立てて...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...私達が自分の人生を真直ぐ見立てて参ります時に...
宮本百合子 「幸福の建設」
...その時僕を大関に見立てて下宿屋へ呼びによこしたが不在(るす)で残念だといっていた処で是非僕にも仲間入をしろ...
村井弦斎 「食道楽」
...人は必ず功程の容易で便益の多い場所を見立ててそこだけに住もうとしたのだが...
柳田國男 「地名の研究」
...これを早稲(わせ)・中稲(なかて)・晩稲(おくて)の三通りに見立てて置く...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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