...貴下が見立てて下すったのを...
泉鏡花 「婦系図」
...日本の瀑布を角力に見立てて...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...いつそ光悦や探幽式に裏方や姫達を天人と見立てて...
薄田泣菫 「茶話」
...私が気に入りそうなのを見立てて上げるよって……東京ものは蓮葉(はすは)で世帯持ちが下手(へた)やと言うやないか...
徳田秋声 「黴」
...珍しく見立てて買ってくれるかと思うと...
徳田秋声 「縮図」
...ぐるりにベンチの置いてある大きな樹があるでしょう? あの樹のうしろを樂屋に見立てて...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...なにか見立ててくるよ...
豊島与志雄 「男ぎらい」
...役者に見立ててこの狂言大当りなどと...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...これからそちを駒井能登めに見立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...月と海とを聴衆に見立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...藤吉郎が主人を見立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...悴(せがれ)の師匠に見立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ピンポンの球をα粒子に見立てて...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...自分の境遇の苦しさ悲しさを一部の小説と見立てて...
夏目漱石 「坑夫」
...てけれっつのぱあ ふとんをこうして子供に見立てて...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...その積(つもり)で見立ててくれい...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...人は必ず功程の容易で便益の多い場所を見立ててそこだけに住もうとしたのだが...
柳田國男 「地名の研究」
...これを早稲(わせ)・中稲(なかて)・晩稲(おくて)の三通りに見立てて置く...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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