...国の茶をおまぜやしたな」といって相手の奸策を見破るほど鋭敏な舌を持っていた...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...はたしてわが帝国は見破ることができるかどうであろうか...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...どんなシャーロック・ホームズだって見破ることの出来ない人殺し...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...見破るときがいよいよ近づいてきました...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...見破る人なんかありっこないわ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...法律の眼は貴樣の人ぎきの惡い秘密位見破るぞ...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...「しかしそれだけで本当に真の説明になるでしょうか」「いやわしもそれが真の説明だとは思わんのじゃ」坊さんはけろりとした顔で「じゃがあなたがたはこの四者の関係を見破る者は誰もないとばかり云われる...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...けれどあなたは彼等のたくらみを見破ることが出来たんです...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...僕の策略を見破るとは...
豊島与志雄 「自由人」
...物を見破るには妙を得ているところの先生である...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼らの諂諛(てんゆ)を見破るほどに聡明(そうめい)ではありながらなお真実に耳を傾けることを嫌(きら)う君主が...
中島敦 「李陵」
...耳の走る見当を見破ると――向うにいた...
夏目漱石 「草枕」
...滅多なことでこれを岡っ引と見破るはずもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...兄妹でないと見破ることは出来なかった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...惡巧(わるだく)みを見破るなどとは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな間柄になつて居るとまでは見破ることの出来ないお茶屋の女中や朋輩芸者は「あやちやんは利口ものだ」と云つて感心すると同時に「松村の旦那はちつとも御存じないのかしら」と云ふ様な目付で...
平出修 「瘢痕」
...変装を見破るのか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...それを見破ることはないと思った...
室生犀星 「野に臥す者」
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