...即夜に妖怪の正体を見破ることができた...
井上円了 「おばけの正体」
...国の茶をおまぜやしたな」といって相手の奸策を見破るほど鋭敏な舌を持っていた...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...どんなシャーロック・ホームズだって見破ることの出来ない人殺し...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...それを見破ることが出来ぬ...
太宰治 「ア、秋」
...本能的に見破るのであった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...弱点を見破る眼力はニーチェと同じ程度かもしれない...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...けれどあなたは彼等のたくらみを見破ることが出来たんです...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...僕の策略を見破るとは...
豊島与志雄 「自由人」
...それにしても見破ることは名人だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...一見して彼を半島人と見破ることは誰にも出来なかった...
中島敦 「虎狩」
...彼らの諂諛(てんゆ)を見破るほどに聡明(そうめい)ではありながらなお真実に耳を傾けることを嫌(きら)う君主が...
中島敦 「李陵」
...なかなかそれを見破ることは出来ない...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...これ程にたくらんだからくりを見破るのはどこの馬の骨かわからぬ古銭家の南老人ではあるまい」「その通り」「誰だお前は」「花房(はなぶさ)一郎」「アッ」驚いたのは...
野村胡堂 「古銭の謎」
...惡巧(わるだく)みを見破るなどとは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一目で見破るであろう...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...こんな間柄になつて居るとまでは見破ることの出来ないお茶屋の女中や朋輩芸者は「あやちやんは利口ものだ」と云つて感心すると同時に「松村の旦那はちつとも御存じないのかしら」と云ふ様な目付で...
平出修 「瘢痕」
...それを見破ることはないと思った...
室生犀星 「野に臥す者」
...秋三は勘次の気持を見破ると...
横光利一 「南北」
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