...そしてその見知らぬ人はふたたび話しだそうとしたが...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...返事をせぬのは見知らぬ人に壹錢五厘の借金をしてゐるやうで心持が惡いから...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...全く見知らぬ人物です」三谷は...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...この二人は見知らぬ人に連れて来られたということそのことで恐怖を感じ切っていたのであろう...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...柳沢の他に自分が見知らぬ人間に幾たび接しているか分らない...
近松秋江 「うつり香」
...恋でも情けでもない見知らぬ人間に気兼ねをするのが私には億劫(おっくう)であった...
近松秋江 「うつり香」
...彼はその二人の見知らぬ人には気がつかぬ風をして...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...何とかかとか云ふて(on some pretext or other)王城に見知らぬ人の來ぬ日とては無かつたから(as strangers were constantly coming)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...室は広くがらんとして、しかも騒々しく陰気で、見知らぬ人影が、まったくの他人であり無関係である人影が、どれも皆忙しそうに足を早めながら、出入りしていて、一人の知人もなく、一の親しい顔もなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...見知らぬ人の名前にでも出逢ったような気持だった...
豊島与志雄 「反抗」
...見知らぬ人を見ても...
直木三十五 「南国太平記」
...今まで後の方に躊躇してゐた今一人の見知らぬ人は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...』と見知らぬ人は言いました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...力持の見知らぬ人は割れるような声で言いました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...『わたし達が、生きている間は、一しょに暮らして、死ぬ時には、一しょに死なせて下さりませ! と申しますのは、わたし達は常に愛し合ってまいりましたのですから!』『その通りになるように!』と、見知らぬ人は、おごそかなやさしさを以て答えました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...絶えまなしに見知らぬ人間が往(い)ったり来たりしている...
本庄陸男 「石狩川」
...見知らぬ人との視線がその中で出会つた...
牧野信一 「失題」
...この真夜中に見知らぬ人間についてきた自分のあさはかが悔いられて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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