...己はあの男を以前から見知っている...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...――小母さんもちょっと見知っている...
泉鏡花 「絵本の春」
...無論運転手は君の顔を見知っている筈だ...
江戸川乱歩 「鬼」
...しかしそれには少年の顔を見知っているというこの茂十さんにぜひ行って見てもらって...
橘外男 「逗子物語」
...そこにわれわれの心がすでに見知っている...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...巴里に遊学して七月十四日(キャトルウズ・ジュイエ)に大統領(エリ)官邸の近くで観兵式を見物した日本人は確かにこの宗皇帝を見知っている筈なのである...
久生十蘭 「魔都」
...すぐにその見知っている理由を挙げられる場合は少ない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...」ニューヨークから急行した二人の顔を見知っているウォウリング警部は...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...このほり物で見知っているだろう...
三好十郎 「斬られの仙太」
...このほり物で見知っているだろう...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...高い見識を備えたというのでもないこうした人さえ薫(かおる)のすぐれたところは見知っているのであると浮舟は思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かねて見知っている蜂谷の金熨斗(きんのし)付きの大小の代りに...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...犯人の顔を直接に見知っている呉一郎がいるじゃありませんか」「ハッハッハッ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...船中での自分と千鶴子との親しさを見知っている遠慮も...
横光利一 「旅愁」
...玄徳や張飛の顔を見知っている市の雑民たちで...
吉川英治 「三国志」
...弦之丞も見知っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...拙者の顔を見知っているゆえ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...本人の顔を見知っている田辺刑事にも...
吉川英治 「旗岡巡査」
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