...きのう上陸した時から葉子を見知っているかのように...
有島武郎 「或る女」
...ああ気の毒だ」老人を見知っている人々の中には...
海野十三 「少年探偵長」
...貸してくれないか」お互いただ顔を見知っているだけで...
太宰治 「人間失格」
...しかしそれには少年の顔を見知っているというこの茂十さんにぜひ行って見てもらって...
橘外男 「逗子物語」
...かねて見知っている古い栗(くり)の木のそばまできた時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこにわれわれの心がすでに見知っている...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...東京には私を見知っている人間は一人もいません...
久生十蘭 「金狼」
...この東京で直き直きに皇帝の顔を見知っているのは...
久生十蘭 「魔都」
...苟(いやしく)も私の顔を見知っている人間には誰にあってもいけなかったのだ...
平林初之輔 「秘密」
...彼を見知っている人もなくなり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...このほり物で見知っているだろう...
三好十郎 「斬られの仙太」
...顔を見知っている...
山本周五郎 「新潮記」
...東寿どのの太刀筋を見知っているとのことだ……東寿どのが県先生の供をして...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...玄徳や張飛の顔を見知っている市の雑民たちで...
吉川英治 「三国志」
...吉良殿の相貌(そうぼう)を見知っている者は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...実際に親しく上野介の貌(かお)を見知っている者は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...柳生ノ庄でよく見知っている――石舟斎の高弟木村助九郎ではないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...また前述のゴメスが五年間に如何に儲けたかをも見知っている...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??