...ママ」「そうです花よめさんです」よく見るとおかあさんはそのむすめを見知っているのでした...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...それから私の事件に対するあなたの態度を見知っている議員たちの話で...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...貸してくれないか」お互いただ顔を見知っているだけで...
太宰治 「人間失格」
...男はこの女を既に見知っているので...
田山花袋 「少女病」
...また日夜見知っている君江のふしだらとを思合せて...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...これは世界の人が広重(ひろしげ)の名所絵においてのみ見知っている常磐木(ときわぎ)の松である...
永井荷風 「霊廟」
...この品を見知っている方があって...
野村胡堂 「眠り人形」
...誰かあの男或はあの女を見知っている者があるかも知れない...
橋本五郎 「殺人迷路」
...東京には私を見知っている人間は一人もいません...
久生十蘭 「金狼」
...この東京で直き直きに皇帝の顔を見知っているのは...
久生十蘭 「魔都」
...彼を見知っている人もなくなり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...この青年は諸君の中に見知っている人が居るかも知れない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...秦朗は予も前から見知っている...
吉川英治 「三国志」
...弦之丞も見知っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...柳生ノ庄でよく見知っている――石舟斎の高弟木村助九郎ではないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...見知っているのかえ』『知……知らねえで...
吉川英治 「夕顔の門」
...お前は自分で殺したこの被害者を見知っているだろうな」男ははじめて判事の方へ顔を向け...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「青蠅」
...これは楢でこれが山毛欅(ぶな)だと平常から見知っている筈の樹木を指されても到底信ずる事の出来ぬほど...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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