...見捨てられたような場所を一層佗しくさせた...
高見順 「如何なる星の下に」
...堀木にさえ見捨てられたような気配に...
太宰治 「人間失格」
...見捨てられた許嫁などにも此種の発熱が往々にしてある...
辰野隆 「愛書癖」
...彼女はすっかり見捨てられた心地がした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...優秀者のために使用され優秀者から見捨てられた語のあるものは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いくら世間から見捨てられた此路地にも...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...私は急に見捨てられた人のやうな寂しさを感じはじめた...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...彼等はとにかく僕よりはましな暮しをしてゐるのだな)と僕は時々その見捨てられた団子の数に驚かされる...
原民喜 「災厄の日」
...ちやほやされていた断食芸人は自分が楽しみを求める群集から見捨てられたのを知った...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...この見捨てられた状態が...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...百四十九名の人員を乗せた巨大な筏はこうして見捨てられたのである...
久生十蘭 「海難記」
...見捨てられた貝殻のような...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...彼は見捨てられたという意味を...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...「とうとう悪魔に見捨てられたか」とブルブル...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...続いては見捨てられた日常の雑具に対する弁護である...
柳宗悦 「工藝の道」
...私はそれらの多くを見捨てられた個所から救い出した...
柳宗悦 「工藝の道」
...併しなぜかくも長くその美が見捨てられたか...
柳宗悦 「雑器の美」
...炎々たる熱風のうちに見捨てられた...
吉川英治 「三国志」
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