...新弟子の人柄を見抜くには...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...偽善を勘(かん)で見抜く事です...
太宰治 「惜別」
...おぼろげながら見抜く事が出来るようになっていましたので...
太宰治 「人間失格」
...彼のその訪問の底意を見抜く事を忘れなかった...
太宰治 「列車」
...どうしても感覚的なものを通じて能く物の本質を見抜く幼児の心には...
田中英光 「箱根の山」
...自分には世の中の裏を見抜く眼があるのだと過信する時期の...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...時代の歴史的運動の動力と方向との必然性――それは社会に於て社会現象として展開せられる――を見出し見抜くものこそ歴史的感覚なのである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...之で以て作家の特徴を見抜く手がかりを得ようなどとは単純すぎると考えられるかも知れない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...かくれた同一性を見抜く能力...
戸坂潤 「思想としての文学」
...誠ありと見抜く男の心を猶も確めん為め女...
夏目漱石 「幻影の盾」
...悪人の無道残虐な本心を見抜くことが出来ず...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...人柄を見抜くことなどは思いも寄りません」と謎のような事を言うだけでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その一人一人の職歴を見抜く事は困難でもあつた...
林芙美子 「瀑布」
...男を見抜く術を心得てゐた...
林芙美子 「瀑布」
...君の考えによるといちばん無知な人間であるはずのこの私がそれを見抜くんだから...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...これらの言葉がはっきり伝えようとして伝えられなかった考えを見抜くことだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...王族に生まれたものは誠実さを見抜くことがとても大変なのです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...他人の心理を見抜く術と...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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