...そのためには直接彼らと知り合って談笑のうちにその特質や性癖を見抜くことはもちろん必要であるが...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...心理的に人の心の奥底を見抜くことです...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...いやしくもそれを見抜く眼のある人ならわかりますし...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...あのように眼を光らせても石の下まで見抜く事は出来なかった様子で...
太宰治 「新釈諸国噺」
...自分には世の中の裏を見抜く眼があるのだと過信する時期の...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...時代の歴史的運動の動力と方向との必然性――それは社会に於て社会現象として展開せられる――を見出し見抜くものこそ歴史的感覚なのである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...科学の夫々の特色を見抜くためにこそ要求されたのである...
戸坂潤 「科学方法論」
...社会に於ける階級的対立が芸術価値に及ぼす関係を充分に見抜くことが出来なかった...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...見通し見抜く鋭い眼ではなく...
豊島与志雄 「碑文」
...闇をも見抜く力があるぞ...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の腹の中まで見抜くんだね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人の心を見抜くことも覚えるのさ」「ヘエ――」ガラッ八は正に一言もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...男を見抜く術を心得てゐた...
林芙美子 「瀑布」
...残念ながらそれを見抜くことはできなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...君の考えによるといちばん無知な人間であるはずのこの私がそれを見抜くんだから...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...一瞬にして人の性格を見抜く早さに勝る人相学者が果たしているものだろうか? 心が通じ合う...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...灰色の瞳は何物をも見抜くかのようだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...見抜くほどのものが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
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