...彼女は見当違いな判断をした...
...知恵者が見当違いの予測をしたことは、しばしばあることだ...
...「途方もねえ、見当違い、山また山を遥(はるか)に離れた、峰々、谷々……と言えばね、山の中に島々と言う処がありまさ、おかしいね...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...私は自分の須磨子に対する見当違ひを恥ぢると共に...
薄田泣菫 「茶話」
...」先生はまるで見当違いの挨拶をした...
徳田秋声 「黴」
...おやすくお伴(とも)いたしましょう」と見当違いの車夫(くるまや)に言われて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...主観と客観との対立によっては全く見当違いな問題である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...」しかし彼は見当違いしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...見当違ひの議論する人ありとて何事もただ首肯(うなず)くのみにてその非をあぐる勇気もなし...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...生意気に威張る奴らがさ」「しかしそりゃ見当違だぜ...
夏目漱石 「二百十日」
...見当違いの挨拶をした...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...見当違いの方(かた)に無闇(むやみ)に有難がっていることもあり得ると思う...
新渡戸稲造 「自警録」
...まだ見当違いの功名を口惜しがっております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして、此時までもまだ、何んにも知らずに、財産と設計図の発見に夢中になって、見当違いの方を、片っ端から打(ぶ)ち壊して居た紺野左一郎とその一味の者を、縛り上げてしまったのです...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...とんだ見当違いというところだったが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...江戸川氏の作品に対して多分に見当違いでもあろう苦言を呈したことについては...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...そしてその中筋の場合に見当違いの肋の字は用いてない...
牧野富太郎 「植物記」
...見当違の幸福を強いたと同時に...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...周囲の事柄のみを見ようとする見当違いがあろう...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...ここはまるっきりの見当違い」「して此方を...
吉川英治 「剣難女難」
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