...室内をどうやら見定めることができるようになった...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...はっきり見定めることが出来ないのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...老婆の息が絶えたのを見定めると...
江戸川乱歩 「心理試験」
...見定めるため近づいてみようかとさえ思ったことでした...
田中英光 「オリンポスの果実」
...人形の顔や衣裳の柄を見定めるのに骨が折れる...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...片手で庇(ひさし)をつくって白い埃のまき上る方向を見定めると...
戸田豊子 「鋳物工場」
...各自に自分を襲ってくる者を見定めるのに忙しかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何かを見定めるらしく彼の立姿をじっと見つめていたが...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...人影の無いのを見定めると...
直木三十五 「南国太平記」
...その闖入の動物のなにものであるかを見定める労力と...
中里介山 「大菩薩峠」
...一座の驚き呆れる顔をたそがれの色の中に見定めると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...曲者の姿を見定める隙(ひま)はございませんでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...場所をはっきりと見定めることはできないがどこかに例の寺男が...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...朝ともなつて麗かな陽が紫色の山々を染め出してゐる日和を見定めると...
牧野信一 「山峡の凧」
...しかし私が真面目であるか何うかを見定めるやうに...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...――このダニエルの宣言書が聴衆に与えた効果を見定めるのは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...その惨死体がたしかに母親の竜子に違いないことを見定めると...
夢野久作 「継子」
...これでよしと見定めると...
吉川英治 「源頼朝」
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