...よく見定めるのです...
海野十三 「千早館の迷路」
...はっきり見定めることが出来ないのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...茂十さんの指す少年の顔と私の見た少年の顔とがピッタリと符号しているかどうか見定める必要があった...
橘外男 「逗子物語」
...妖怪の正体を見定めるように注意深く四壁を見廻したが誰も居ない...
谷崎潤一郎 「少年」
...片手で庇(ひさし)をつくって白い埃のまき上る方向を見定めると...
戸田豊子 「鋳物工場」
...そして結果をよく見定める隙もなく...
豊島与志雄 「悪夢」
...人影の無いのを見定めると...
直木三十五 「南国太平記」
...誰も見定めることができない...
中井正一 「歴史の流れの中の図書館」
...今度は、広小路の時のように一列は作らないが、無数の人がかたまって、押し合い、へし合い、後なるは前なるを引戻し、横から来るのは突きのけ押し倒し、襟髪を引っぱるもの、足もとをさらおうとする者、前なるは必死で、しがみついて放すまいとする、その事の体(てい)が平常ではありませんから、神尾が立ちどまって、篤と見定めると、彼等が押し合い、へし合いしている中央に、一台の馬車があるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...左右から正確に見定めることの出来たのは怪我の功名でもありました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次はその様子を見定めると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...息の絶えるのを見定める隙もなく逃げ出した...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「これを見定めるには三月かゝつたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...よく見定めることの出来ない...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...私はいま何が正しくそして何が誤っているかをはっきりと見定めることができるように思う...
三木清 「語られざる哲学」
...方角を見定めるいとまもなく...
森律子 「三度會つた巡査」
...それをはつきり見定めることが出來た...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...誰も怪しげな影は尾行(つけ)ていないと見定めると...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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