...よく見定めることが出来なかったが...
海野十三 「火星兵団」
...よく見定めるのです...
海野十三 「千早館の迷路」
...彼はその顔を見定める間もなく...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...そして結果をよく見定める隙もなく...
豊島与志雄 「悪夢」
...何が吊してあるのかとよく見定めると人間が一人...
中里介山 「大菩薩峠」
...敵の威力を見定める眼を失っているからのこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...白くいぶる榾(ほた)の余烟(よえん)とを透して見定めると...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度は、広小路の時のように一列は作らないが、無数の人がかたまって、押し合い、へし合い、後なるは前なるを引戻し、横から来るのは突きのけ押し倒し、襟髪を引っぱるもの、足もとをさらおうとする者、前なるは必死で、しがみついて放すまいとする、その事の体(てい)が平常ではありませんから、神尾が立ちどまって、篤と見定めると、彼等が押し合い、へし合いしている中央に、一台の馬車があるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...一座の驚き呆れる顔をたそがれの色の中に見定めると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四方(あたり)に投げた人影もないのを見定めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの晩きっと来ると思った曲者の顔を見定める気だった――だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人の曲者(くせもの)はそれを見定める間もなく逃げてしまいました...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...容易に太子の正体を見定めることが出来ない程度だった」とバラッス子爵が証言しているが...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...廊下に人のけはいのないのを見定めると...
久生十蘭 「魔都」
...ちょろちょろと――焔(ほのお)があるかないか見定めることも出来なかった...
本庄陸男 「石狩川」
...私はいま私の失敗のさらに重要な原因を正しく見定めることができるように思う...
三木清 「語られざる哲学」
...しかと物を見定めることも出来ぬくらいである...
森鴎外 「寒山拾得」
...たった一羽の相手を見定めるのであろうかということであった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??