...この恐ろしい光景を見守るより外はございませんでした...
芥川龍之介 「地獄変」
...茫然(ばうぜん)と覆面の人を見守るのみ...
芥川龍之介 「売文問答」
...お前たちを見守る父の心は痛ましく傷つく...
有島武郎 「小さき者へ」
...川の両岸からお互いの軍勢が見守るなかで...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...前みたいに顔しげしげと見守ること出来しませなんだ...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...何かある醜い夢がそのまま姿を掻消すのを見守るもののように...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...四つの足が一組になっていろいろ入り乱れるのを不思議に思って見守るのであった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...近くで見守る人間が必要だと...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...自分の拷問者を見守るのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それを見守る自我を大我と名づけて...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...おのれの停滞した存在を見守るのほかはない...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...私は傍からおとなしく二人の様子を見守る...
豊島与志雄 「理想の女」
...おおかたは無言のまま二人共に御米の容体を見守る事が多かった...
夏目漱石 「門」
...成り行きを見守るほかなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...恭がジーッと自分を見守る目から逃れる気味に成って居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...私はそこに見えざる力の人格的影像を見守る...
柳宗悦 「工藝の道」
...その行方(ゆくへ)を見守る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...程近いすじかい見附の夜を見守るお火の見の上から...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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